日々のこと

昭和61年生まれの既婚子なしの女が、思ったことをだらだらと話すブログです。

巡拝その④の話

HARBSのケーキは約一カ月のサイクルで新しいものへと変えられるが、
そのケーキは何年ものあいだ定番として生きつづけてきた"最強ケーキたち"なのである。
HARBSのホームページには

 

"ハーブスは 創業以来約40年 新作やイベントにこだわるのではなく 大切に育ててきた約50種類のレシピを 常にブラッシュアップしお客様にいつも変わらないおいしさ「普遍的な価値」を提供し続けてきました"


とあり、
一定の期間で交代する彼らは、
誰がどう見ても"全員スタメン"。
もしかすると、
どこかのタイミングで新作がお目見えしているのかもしれないが、
HARBS歴6カ月という、
ひよっこレベルの吾輩のしらべでは、
まだその情報にはたどり着けていない。
ただ、
ホームページの"「普遍的な価値」を提供"という箇所のみを切り取れば、
(新作という枠はないのでは?)
とも思う。
しかしこれほどまでに素晴らしい事業を展開している企業が、
"挑戦しない"というのらはいささかおかしくも思える。
まあ、いい。
いずれにせよ、
この6カ月でわかったことは、

春はいちごを使ったケーキ一色になる期間があり、
秋は栗一色になる期間があるということだ。
初夏にはブルーベリーやメロンなどの季節のフルーツを使用したケーキがアイキャッチとなっていたが、
それと同時期にNYチーズやチョコレートなどの甘党さんがうなる"濃厚系ケーキ"もきちんと鎮座していた。
旬のメンツをそろえながらも、
季節問わずの重鎮メンバーをもスタメン入りさせ、
しかも後者の入れ替えも怠らないHARBSの販売戦略は、
見事としか言いようがない。
好きが加速する方程式を知っているくせに知らないとうそぶく企業ほど、
いつまでも一定のファン数を保てるのであろう。
(むむむHARBS......やりおる!)
企業努力の賜物ぞ。


そんなこんなを飽くことなく考え、
時間の無駄遣いをしている吾輩ではあるが、
これが常習性のあるギャンブルでないから、
常に救われた気持ちになる。
毎朝、
職場の最寄り駅の改札付近で思うのだ‥
(あたしゃぁ‥競馬なんかやったら抜け出せなくなるタイプよのぅ‥)
と。
たった二度のパチンコ‥
しかもそれはハタチそこいらの時に友達に連れられて行った、
ギャンブルと呼んでいいのかもわからないオアソビ程度のものであるが、
それしか経験のない吾輩は、
競馬やら競艇やらにハマるきっかけのなかった自らの過去に感謝している。
そしているかわからない神に感謝するのではなく、
神のように崇めるHARBSに対してはもっと感謝している。
吾輩は優秀な信者であるのと同時に、
健全な浪費家なのである。


そしてあいも変わらず、
HARBSのランチセットで出される
"三種類のケーキ"
の種類当てに、
我が夫を巻き込んでまで興じている。
ランチセットについてくるハーフサイズのケーキは、
常時三種類から選ぶことができる。
その三種類は、
入荷状況や店舗ごとのオペレーションにより異なるようで、
吾輩はその予想をHARBSの推し活の一環としている。


先日は有楽町LUMINにあるHARBSに行ったわけだが、
吾輩は傾向と対策ならびに、
有楽町の客層や、
そこにうけるであろう種類のケーキをHARBSがどれとするのかという‥
つまりは、
まったくもって考えなくても良いことまでをあれやこれやと考え、
三つのケーキの予想をたてていた。
しかし、
吾輩の緻密な調査と想像は虚しく、
こう言ってはなんだが、
シロウトの夫の予想と同じ
"三種予想中、一種的中"
という、
あまりに今ひとつ‥いや、酷いとさえ言える結果となってしまった。
有楽町のHARBSでは、
数日前に販売の始まった"洋梨のパイ"を、
三種類のうちのひとつにしていたのである。
"洋梨のパイ"なぞ、
単品オーダーでも十分に人気が出そうなのに‥
(ナニユエー!?)
と、吾輩はIKKOさんばりに叫びながらも、
そのおいしさに感動し、
震えながら最後の一口をたいらげたのであった。


吾輩はHARBSの関東店舗全制覇を目指している訳だが、
現時点で制覇まで残り三店舗となっている。
HARBSの生まれの地、
名古屋の栄本店では、
本店でしか提供していないオムライスのメニューがある。
いつか本店に行きオムライスを堪能したいのだが‥
今は修行の身ゆえ、
残る三つの関東店舗の制覇と、
約50種類にもおよぶスタメンケーキたちを味わうことに精を出そうと思っている。
いやはやHARBS殿‥
いつも吾輩に活力をお与えくださり、
ありがとうございまするする。

 

 


※次回は11/5に上げます