最寄駅にあるたい焼き屋"銀のあん"で、今年も昨年に引き続き、期間限定で"クッキー&クリーム"味が発売された。
去年食べた際、
あんとして仕込まれていたココアクッキーが、思いの外フニャっとしていて、
無類のクッキー&クリーム好きの吾輩としては、
(むー‥たい焼きとクッキーは相性が良くないのかもしらん‥)
と、いまひとつの印象をいだいた。
先日、テレビでたい焼き特集をしており、
とあるたい焼き店の店主が
「出来立てアツアツの状態でお召し上がりください」
的なことを申しておられた。
それもそのはずで、
その店の看板商品は、
自家製の白玉入りあんたい焼き。
アツアツでなければ、
白玉の良さが損なわれてしまう。
テレビに出ていたタレントのかたも
「たまに差し入れでいただくことがあるけど、
たい焼きって時間がたつと、隣同士の生地がくっつくじゃない‥？そうなった生地だと、たい焼きの良さがあまり感じられなくて。やっぱり店の前で出来立てアツアツを食べるのがいいよね〜」
などとコメントしていた。
たしかにそうだ。
たい焼きや肉まんは
「あっつ！」
と、言いながらフガフガハフハフ食べるに限る。
しかし、たい焼きの中に入っているクリーム、肉まんに詰められた肉餡とは比べものにならないくらい、
たい焼きおよびあんまんの中のあずきは"熱い"。
熱いってもんじゃない。
あれはマグマ並みに熱い。
もはや火傷させようという、店側の悪意が込められているとしか考えられない。(※んな訳ない)
口腔内全焼。
何かに包まれたあずきには、小さな世界を焼け野原にするほどの力がある。(※大袈裟)
"あやつ"がなぜあそこまで熱くなれるのか‥
吾輩にはようわからんが。
あの想定外に熱いあずきが、苦手とか嫌いとかのレベルをこえて"嫌(ｲﾔ)"なのである。
なので吾輩はあずきのたい焼きはめったに食べない。
まぁ、純粋にクリームのほうが好きだという理由もあるのだが。
去年クッキー&クリームのたい焼きを食べた時も、出来立てアツアツをもらったため、中のクリームはもちろんのこと、そこに仕込まれたクッキーも熱でフニャっとしていた。
フニャっとしたココア味のクッキーは、
"オレオラバーズ"(※オレオ好きの意)‥
厳密に言うと、
吾輩はモンデリーズ・ジャパンのオレオよりも、
YBCのノアールのほうが好きなのだが、
まぁ、
ココア味のクリームサンドクッキーといえば、
"オレオ"
なので、
ここでも
"オレオラバーズ"
と表現させてもらうのだが、
その"オレオラバーズ"から言わせてもらうと、
「許すまじ」×3
なのである。
ココア味のクッキーやビスケットは硬ければ硬いほど良い。
無印良品のてんさい糖ビスケットも、歯ごたえがあってめちゃくちゃおいしい。
たまに広めのスーパーで扱っているノアールの薄焼きが、吾輩的には最強で、
これよりおいしいココアビスケットは世に出ないで欲しい‥いや、もはや不用。
"ココアビスケットは最終形態をむかえた"
これでいいんじゃないか？
こんなゴミカスよりも不用なこだわりがあるため、
去年はフニャっとした食感のココアクッキーに失望し、
いまひとつの印象をいだいたのである。
今年もまた同じく、失望するであろうことは予想しつつも。
クッキー&クリーム好きとして一度は食べておかなければならないと思い、購入。
だいぶ春めいてきたせいか、
店員さんから受け取ったたい焼きは、
アツアツではなく、
人肌くらいの熱さだった。
吾輩は人肌くらいのほうが好きなので、
(上顎を全焼せずに済みそう‥！)
と、ルンルン気分でいざ実食。
‥
‥‥
‥‥‥サクッ。
(サクッ？...ですと？？)
気のせいではなく、サクッとしたのである。
もちろんたい焼きの皮は"ややパリ"のほどよいクリスピー感。
しかし、サクッっとしたのは中身のほうなのである。
おそらく‥
出来立てアツアツじゃないことで、
冷めてココアクッキーの食感が復活した模様‥
まさかの驚きミラクル祭り。
‥ンだよ。うめーじゃん。ってのが正直な感想。
この世には、冷めるとより一層おいしくなるたい焼きもあるようだ。
生きるって楽しいぞよ。
※次回は4/4に上げます
