日々のこと

昭和61年生まれの既婚子なしの女が、思ったことをだらだらと話すブログです。

はと麦の話

少し前に行った食堂で、ご飯に見たことのない穀物が入っており、食べてみるとムニムニと面白い食感で、メニューを見返すと、そこには"はと麦ご飯"と書かれてあった。

爽健美茶のCMで歌われている
「はと麦、玄米、ツキミソウ〜♪」
の"はと麦"である。
プチプラの名品と謳(うた)われ、
500mlもの大容量なのに
わずか500円前後で買える、
あのハトムギ化粧水の"はと麦"なのである。


吾輩のふるさと青森県にも、
はとむぎかりんとうなる、
吾輩の愛してやまない名品がある。
母からダンボール箱いっぱいに食料品が送られてくる際、
こやつは必ず入っている‥いわゆる"スタメン"なのである。


だが、"はと麦"の姿・形なるものを、吾輩は今の今まで知らなかったようだ‥
綿花やポップコーンを限界まで小さくしたかのような、
まるまるとしていて不思議な見た目であった。
見慣れない穀物だったので
最初見た時、
(薄皮のようなものが口の中に残るのかしらん‥?)
と、なんとなくグリンピースくらいの薄いとも厚いとも言えない皮の存在を想像した。
食べてみると、
そんなことはなく、
押し麦よりもやや固さを感じるくらいのムニムニとした食感であった。
味は‥うーむ、どことなく香ばしさが感じられるような、そうでもないような。
ひとまず不思議な穀物なのに
(妙に癖になるわん‥)
と、感じたのであった。


その食堂は、レジ横で店で使っている調味料なども販売しており、無論、この"はと麦"も購入が可能であった。
ただ、今しがた知ったものを、調理法もわからないまま買うのは
(これ如何に‥)
ひとまず保留にし、
後日、この"はと麦"について調査することにした。


ほいで先日。
夫と共に、近所の百貨店に行き、インショップタイプのオーガニック食品を取扱う店と、お米専門店の計2店を見て回った。


まず、オーガニック食品を扱う店には、国産のものと外国産の"はと麦"が置いてあった。
国産は、この時期は岩手県産のもののようで、外国産のものはタイ産と書いてあった。
グラム数は違えど、
圧倒的にタイ産の方がロウプライス。
しかし岩手県産のものに比べると、割れていたり、欠けているものが多く、粒自体も小ぶりであった。
これではあの独特のムニムニが味わえない。
"ムニムニ"が"ムニ"になっては、本末転倒。
吾輩は"ムニムニ"を味わいたいのである。


夫と二人で
「やはりハイプライスなだけあって、国産のほうが質が良さそうね」
という話をし、ひとまず購入は保留。
次のお米専門店の穀物売場を見ることにした。


お米専門店に置いてあったのは国産とだけ書かれた"はと麦"であった。
が、先程の岩手県産のものよりもグラム数にするとロウプライス。
質は岩手県産のものとタイ産のもののちょうど間。
ちらほらと欠けているものがあり、粒は岩手県産のものよりは小ぶり。
小声で夫に
「質とお値段は3つの中で一番良いわよね。んでも国産って‥どこやねん」
とボヤき、
手始めに購入するものは、200グラム900円近くもする岩手県産の高級"はと麦"となった。


さっそく自宅で白米にまぜて炊いてみたところ、浸水なしだとやや芯が残る。
後日、1時間強浸水させてみたところ、
大変好みの固さとなり、
あの食堂で食べたムニムニ食感にかなり近い感じになった。


とはいえ‥
2合を2回炊いて、残りが100グラムないくらいの量なのである‥


"穀物のくせに"というのはおかしいが‥


珍味でもないのに‥
なぜにこうも高いのだ‥


吾輩の好きな言葉に"継続は力なり"というものがあるが、
今の吾輩には
はと麦の"継続は破滅なり"
としか思えない。
美容にも良いそうだから続けてみたくはあるのだが‥
破滅が怖くて、今回限りとなりそうだ。
今、吾輩は、自宅ではと麦を育てられないかと頭をひねっている。

 

 


※次回は3/28に上げます