日々のこと

昭和61年生まれの既婚子なしの女が、思ったことをだらだらと話すブログです。

冬のオヤツの話

パン寄りのドーナッツ‥つまりは、ミスドで言うところのイーストリングのシリーズがソレに該当する訳だが、そのパン寄りのドーナッツが、
吾輩はどうも苦手で、
それに似た感覚で、
パン寄りの中華まんもあまり好みではない。


吾輩が定義するパン寄りの中華まんというのは、
皮が甘く、
めが詰まっており、
比較的分厚い‥
という"皮事情"に尽きる。


セブンイレブンの特製豚まんがまさにソレで、
新宿中村屋が作っていることもあり、
皮にも相当なこだわりがあるように感じる。
(※もちろん天下の井村屋も相当こだわっていることとは思う)
むっちりとしていて、
食べごたえがあって、
おやつらしいほんのりとした甘さのある、
優しい味の皮。
が!
根が貧乏性の吾輩としては
(水と小麦粉と少しのイースト菌でできてる、"ちゃっちい"のでいいのじゃがのぅ‥)
と思ってしまい、
"ちゃっちい"ことはないのだが、
自分の口に合うのは、
それこそ天下の井村屋が作っている、
ローソンの中華まんらしく、
もはや中華まんに於いては、
ローソン一択となっている。


ちなみにファミリーマートとは縁がないのか、
あまりお世話になったことがない。
(これが俗に言う運命ってやつなのかしらん?)


そしてまた話がそれるが、
中華まんで有名な大阪の551のものも、
吾輩としては皮が甘いというように感じるのだ。
夫も551の中華まんはあまり好みでないらしく、
我々夫婦はいつも、
ここではシュウマイとちまきと決めているのだが、
いつだったかあのマツコデラックスさんも
"あそこはシュウマイよ"
と言っていたらしい。
(※夫談)
粋たるものの全てを知り尽くしたようなかたと少しでも重なる点があるのは、
大変喜ばしいことである。


話は戻って‥
実は先日、
夫が吾輩のために、
中華まんを買って帰宅したのである。
それもよりによってセブンイレブンの特製豚まん。


吾輩は
「実はセブンのは皮が甘くてあまり好きくないのだわさ‥」
と白状し、
夫も
「そいつは知らなんだ〜」
と驚き、
おやおや、
まあまあ、
とふたりで言いながらも、
テーブルの上に乗せられたふたつの中華まんを、
食べないで捨てるという選択肢もない訳だから、
もそもそとふたりとも食べ始め‥


「‥こらぁ、死んでおるの」
「うむ‥こらぁ、シカバネじゃな」


と、シカバネとなった中華まんを口に詰め、
のっそのっそと時間をかけて食べ終えた。


夫の買ってきた中華まんは、
おどろくほどに冷めきっており、
その冷めきった中華まんの、
実に趣きのないことを、
ふたりで
"シカバネ"
と表現していたのである。


固くなった皮は、
上あごにひっつき、
いつまでもそこにしがみついているし。
中の餡も、
ただの肉と野菜のかたまりとなり、
肉汁は何処かに消えてしまっていた。
吾輩がインスタグラマーだったら、
迷わず
#にくじる
#いずこ
とつけていたであろう。


たいやきなんかにも言えることだが、
店の軒下で
アツアツ
フガフガ
ハフハフ
ウマウマ
と、白い息を吐きながら食べるものは、
やはりあの寒空の下だからこそうまいのだ。
また、そうすることに意義があり、
その時こそが、
食べるのに適切な頃合いと言えるのであろう。


食べ歩きが行儀が悪いことは百も承知だが、
こうした湯気の似合うオヤツに関しては、
百歩譲って許して欲しい。

 

 


※次回は11/8にあげます