日々のこと

昭和61年生まれの既婚子なしの女が、思ったことをだらだらと話すブログです。

私だけのモーニングセットの話

休日となる土日に良く、夫と近くのパン屋にモーニングセットを食べに行くのだが、
コーヒーや紅茶などの飲み物付きでイートイン価格¥550。
その内容はハーフサイズの食パンに、

ドライフルーツやナッツがぎっしりはいったサワー種のパン、

クルミパンの計三枚のパンに、
なんとゆで卵がつく。
これで¥550は‥
(安すぎるやろがい!)
ってことで吾輩夫婦は、
頻繁に利用させてもらっている。


先日、夫が仕事の都合で土曜日に出勤となり、
どうしても朝にパンが食べたかった吾輩は、
ひとりで例のパン屋に向かった。


9時過ぎにパン屋に着くと、
コロナによる制限もだいぶ緩和されてきたのか、
吾輩同様にモーニングを食べに来ているご婦人やら、
ご夫婦やらでテーブル席はほぼ満席。
残る一席に貴重品以外の荷物を置き、
レジでモーニングセットを注文した。


生粋の食事パン好きの吾輩は、
無論パンにバターやジャムなぞはぬらない。
そもそもバターが練り込まれたパンにバターを塗る意味がわからない。
同様に、
昔から吾輩は、
トウモロコシの粉でできた菓子に
"焼きトウモロコシ味"
がある意味がわからない。
とんがりコーンなんかは、
コーンと名乗っているのだから、
"焼きトウモロコシ味"

と、わざわざトウモロコシを強調する必要性はまったくもってないように思う。
"醤油ダレ味"
"屋台の焼き醤油味"
などといったネーミングの味だと、
焼きトウモロコシのような風味ということが伝わりにくいのであろうか‥?
いやはや、謎である。


いつものごとく、
店員さんには
「バターとハチミツは要りません」
と伝え、
出来上がりの際にわたす番号札をもらい席で待つことに。
先にサーブされたドリンクのアイスコーヒーを飲みながら、
残暑でほてった体を冷やし、
パンが焼けるのを待った。
ここのモーニングは常温のパンが提供されるのではなく、
浅く焼いたパンが提供される。
至れり尽くせり感謝感激雨あられである。


まもなくすると自身の番号札の番号が呼ばれ、
レジに取りに行く。
席に着くなり"やや熱"のパンを頬張り、
吾輩は今日初の至福の時を過ごした。


(おにょ?いつもとラインナップが違うぞ‥?)


ハーフサイズの山型食パンとドライフルーツのサワー種のパンは一緒だが、
一枚だけ見慣れないパンがある。
いつもはクルミパンで出てくるソレが、
今日は見たことのないパンになっている‥
柔らかくきめ細かい断面には、
甘納豆のような数粒の豆が入っている。
うぐいす色の豆が二粒。
金時豆のような豆が半粒。


(‥豆の食事パンか?)


白い断面はツヤツヤと光り輝き、
やや甘めの食事パンであることが伺える。
さっそく口に放ると、
しっとり甘く、


(たいへん美味!)


クルミパンもうまいが、
こちらもとてもうまい。
今回のモーニングに限りなのかどうかはわからないが、
ひとまずなんとなく得した気分になった吾輩であった。


隣のテーブルのご婦人よりも、
後に来た吾輩であるが、
いかんせん、
早食いなもので、
ご婦人がようやく二枚目のパンをかじろうとしている時に、
吾輩のパン皿には茶色いパンくずだけが散らかっていた。


その時。


ご婦人の皿に残された、
例の豆の食事パンが目にはいった。
ご婦人のソレには、
これでもかってくらいの豆が入っており、
見た瞬間、
豆の食事パンだということがわかった。


おそらくどこをかじっても甘い豆の味がする‥
例えば、
商品名が
"たっぷり三種のお豆パン"
などであったとしたら‥


(うむ、納得できるぞえ‥)


‥ということはなんだ。
吾輩が笑顔で食べた、
二粒のうぐいす豆と、
半粒の金時豆しか入っていなかった、
ほぼ真っ白なパンは‥


(‥端だったんか?)


福に至ったのも束の間、
吾輩はその真逆の世界に突き落とされたかのような気分になった‥が。


(待てよ‥?)


そもそも吾輩は、
菓子系のパンはそう得意ではないのだ。
白い断面のパンが好きだし。
いまだに高級食パンブームというか、
むしろ万年高級食パンブームであるから、
どこの高級食パン専門店が店をたたもうが、
それ以外に高級食パン専門店がある限り、
ある程度幸せでいられる。


(そんな奴が豆のたっぷりはいったパンを喜んで食べるか‥?)
と考えはじめたら、
(むしろ豆が入っていなかったのは、好都合であったかもしらん‥)
と、ふたたび福に至り、
(滑稽だなぁ)
と、良き朝の時間を過ごしたのでごじゃりましたとさ。

 

 


※次回は10/11にあげます