日々のこと

昭和61年生まれの既婚子なしの女が、思ったことをだらだらと話すブログです。

帰省土産の話 後編

前回、
プロローグという体で、
長い長い言い訳を、
飽きることなく話していた。


今日はさすがに本題に入る。


今回の帰省土産には、
京都の阿闍梨餅を手配することにした訳だが、
その理由はただ一つ‥
"吾輩の好物だから"。


自分的全国土産物ランキングの上位にはいつも決まって、
宮城の萩の月や函館のチーズオムレットなどに加え、
京都の阿闍梨餅が入る。


賞味期限が三日間という、
なかなか土産物には適さないお菓子ではあるが、
これから90近くの祖父母を京都に連れて行くなどは、
非現実的であるため、
阿闍梨餅を知らないであろう祖父母の元に、
阿闍梨餅の方から来てもらうことにした。


さっそく阿闍梨餅のホームページを検索し、
配送方法を調べてみる。


(む‥?フリーダイヤル??)


老舗中の老舗はやはり大胆である。
このご時世でもインターネットでの販売はなく、
地方発送の手配は本店の電話受付のみ。


おそるおそるフリーダイヤルにかけてみたところ、
窓口はここのみなのか、
なかなかにつながらない。
何度かかけ直した末にようやくつながり、
電話口からは丁寧な京都弁が聞こえてきた。


阿闍梨餅の注文個数や、
希望の配送日、
時間の指定などをきかれた後、
配送先となる実家の住所および受取人の名前、
後日、請求書が送られてくる関係で、
注文者である私の住所や名前を聞かれ、
それら全てに口頭で答えていく。


音で伝えている以上、
やはり高い確率で取り違えるように思う。
案の定、
請求書内にあった自宅マンション名の
"グローリア"

"グロリア"
になっていた。
そこはさすがに間違わないほうが難しいだろう。
しかしそれ以外は全て正しい日付、住所、名前などで届けられていた。


そしてこの話を書こうと思った最重要点というのが、
この電話口での対応であった。


京都本店の満月さんの電話受付のかたは、
大変丁寧で大変素晴らしい対応をしてくださったのだ。


電話の場合、
上手く伝わらないことが多く、
じれったさを感じないではいられない。
"そ"という音も
「さしすせその"そ"です」
と伝えなければならず、
なんだかやっぱりもどかしい‥


(滑舌が悪くすまんのぅ‥)
と、申し訳なさのようなものも感じてはいたが、
電話先のかたの声色が明るく穏やかであったため、
安心して注文することができた。


時々、スーパーで
"生産者のわかる野菜"
いうものが売っているが、
ネットで買い物をする時代になった今だからこそ、
相手の情報が重要視され、
それによって得られる安心と信頼は、
なかなかに代わりのきかないもののように感じた。


阿闍梨餅の場合もそうだ。
丁寧に対応してもらえたことが、
安心と信頼につながり、
今後も贔屓にしたいという新たなものを生んだ。


吾輩も屁理屈をこねながら、
清々しいものとの出会いに感謝して、
丁寧に生きてみたいと思った。
屁というガスは抜くに越したことはない。

 

 


※次回は10/4にあげます