日々のこと

昭和61年生まれの既婚子なしの女が、思ったことをだらだらと話すブログです。

なくし物の話 前編

今朝、
シャワーから出た時点で
"ついていた"
のかがわからない。


いつもバスタオルにピアスを引っかけてしまうので、
耳のあたりをそーっと拭いたことは確かだ。


そして今朝はバスタオルに引っかけなかったことも覚えている。


じゃあいつなのだ‥


私の右の耳たぶからピアスが落ちたのは‥


ピアスがついていないことに気づいたのが午前10時頃。
宅配便を受け取るためにマスクをつけ、
その時に片方だけぐにゃりと柔らかいことに気がついた。
いつもならマスクのゴムの部分にピアスのキャッチがひっかかる。


かれこれ10年以上もつけているこのピアスは、
20代前半に買ったもので、
当時の私にとって
(今の私にとってもだが)
そう安いものではなかった。


そもそも私は金属アレルギーで、
金以外のものをつけると湿疹が出てしまう。


アクセサリーとしては安物のこのピアスだって、
いちおうは十金で、
確か当時の価格で1万円ちょっとした。


洋服にばかりうつつをぬかし、
(今もだが)
ことアクセサリーには無頓着というか、
金しかつけられないことから、
それにかまけている暇はあってもお金はなかったのだ。


そんな私がアクセサリーに1万円以上もだすこと自体、
けっこう勇気のいることで‥


買いなおすということになれば‥


うーん‥


ものすごーく。


嫌だ。


だからといって、
ピアスをつけていない自分にはなりたくない。


なんのピアスでもいい。
とにかく、
ピアスをつけている自分でいたい。


ちなみにシャワーに入ったのが午前7時。


日常、ピアスを落とすのは、
お風呂場界隈が多く、
髪を洗っている時などに
「カツン‥」
と、少し重ための落下音がして気付く。


あとは先にも言った、
バスタオルにひっかかっていたりだとか、
その拍子でバスマットに落ちたとか‥


私の体は、
"大切なものをなくした"
というパニックで、
みるみる上昇していった。


それでも、
ひとまずは宅配便を受け取らなくてはならないので、
玄関に向かった。


受け取り後、
マスク姿のまま、
お風呂場の排水口と、
バスマット、
脱衣所の床、
バスタオルまでをくまなくさがした。


そこであったのなら、
そもそもこうして回りくどく書いたりはしない。


いつも落とす場所に落ちていないという状況が、
また私の体温をあげてゆく。


(ああ‥こんな時にこそ千里眼は役立つのか‥)


と、今ハマっているアメリカのドラマのキャラクターのことを思い出してみた。


そのキャラクターは、
目に硫酸をかけられ、
失目したために千里眼という能力を手に入れた。


失目しなきゃピアスが見つからないというヘンテコな考えに結びついたので、
とりあえず千里眼はあきらめることにした。


お風呂場界隈でみつからないとなると、
朝のシャワーの時に落とした可能性が低くなる。


じゃあ、いつだ‥


いつ、奴は私の右耳たぶから解放され、自由を手にしたのだ‥


(そうだ、マスク‥!)


今日初めてマスクをしたのが先ほどのこと。


そして昨夜、
私は夫とともに、
台風の名残りの強風が吹き荒れる中、
駅前まで買出しにでかけていた。


あごヒモつきの帽子もかぶっていたため、
耳をこする"なにか"は多かった。


昨日していたマスクは、
もちろんゴミ袋の中にある。


朝、
そのゴミ袋はくちを結ばれ、
玄関先に置かれた。


これから私は、
生ゴミごとぶっこまれたゴミ袋のくちをあけなくてはならない‥


ならない‥


まじか‥


ならない‥のか。


ならない‥


のか?


私は休みでベッドでゴロゴロしている夫に、
『こーゆー時って、意外とゴミ袋の中にないのよね‥』
と、言った。

 

 


※次回は8/17にあげます