日々のこと

昭和61年生まれの既婚子なしの女が、思ったことをだらだらと話すブログです。

日本茶の専門店に行った話

かなり前から、渋谷スクランブルスクエアにある伊藤園のコンセプトショップ"ocha room ashita"という和カフェに行ってみたかったわけだが、先週末、ついに機会が訪れ行ってきた。

まだランチタイムとも言えそうな時間帯だったためか、
待っているお客さんは一組だけ。
そのうしろに並ぶも、
10分もしないうちに席へと案内された。


使用済みの茶葉を再利用したという、それが練り込まれた紙製のマスクケースと、QRコードが印字されたレシートを渡され、注文はそこからするよう説明を受けた。


さっそくQRコードからアクセスしてみると、
お抹茶だけでも3種類。
急須で愉しめる、本格的な温かいお茶もかなりの種類があった。
ちなみに、
お抹茶と温かいお茶には一口大の茶菓子がつくようだ。
そして、さすがのお茶屋である‥あんみつや抹茶のわらび餅などのスイーツも大変充実している。


店の中を見渡すと、抹茶ラテを頼んでいるお客さんが多いことに気づく。
メニューの中で一番リーズナブルなのはラテなのだ。
本格的にお茶を愉しめるお店だからこそ、ストレートの緑茶や番茶、そしてお抹茶のほうが、ラテよりも断然高い。
吾輩はメニューの、おそらく最高級ではない、その次か、その次の次のお抹茶にすることにした。
それと、ドリンクを注文をした人のみが頼めるという、小さな甘味セットも。


そのお抹茶をクリックした際、
「体験なし」
「体験あり」
という項目が出てきた。


吾輩は
(このカフェに来るのは初めてだから‥「体験なし」で良いのかしらん?)
と思い、
「体験なし」
を選択。
夫は温かい玄米茶を選び、計3品の注文を確定した。


そんなに待つことなく、
吾輩の元には立派な茶碗の乗ったトレーと、かわいらしい甘味のセットが、
夫の元には急須と"湯さまし"と呼ばれる入れ物の乗ったトレーが運ばれてきた。
店員さんは夫に、例の"湯さまし"の使い方を説明し、会計用のレシートを置いていった。


こんなにも本格的に日本のお茶を愉しむのは初めてだと言える。
もちろん、茶室で一連のお茶の時間を体験するのとはまったくもって違うとは思う。
んでも、なかなかに"趣き"たるものが感じられる。
まあ、勝手に感じた気になっているに過ぎないのだが。


我が夫も"湯さまし"を使ったお茶の飲み方を体験し、
かなり感動しているようだった。
私のお抹茶もそうだが、
単純にめちゃんこうまい。
お茶ってこんなにうまいんかぁー!?知らんかったわいー!!!
と、叫んでしまうレベルでうまい。
甘い茶菓子を食べた後に、苦いお抹茶を飲むと、天国に行った気持ちになる。
コーヒーもそうだが、"苦い"と"甘い"は切っても切れない関係なのであろう。
いやはや、まいった‥
最近、和菓子だのの"和"の世界に触れる機会が多く、その奥深さに何度も感動している吾輩だが、元々お茶よりもコーヒー党のため、ここでの体験は非常に新鮮であった。


会計後、ふとレシートを見ると、やはり吾輩のお抹茶のところには
「体験なし」
と書いてあった。
夫に
『そういやさー、注文する時もこの「体験なし」っていうのと「体験あり」っていうのがあったんだけど。私、ここでお抹茶を飲んだことがあるのかないのかっていう意味だと思ってさ。「体験なし」を選んだのよ。これ、本当にその解釈であってんのかねぇ?てか、わざわざレシートにまで記載することなのか‥?』
と尋ねると、
『それって‥「体験あり」を選択すると、自分でお抹茶たてられたんじゃない?席で店員さんにレクチャーしてもらってとか』


それを聞くと、なんとなくそんな気がしてきた。
だが、吾輩は自分で作ったまずいものを口にするよりも、プロが作ったおいしいものを口にしたい人間なので、
「体験なし」
を選んで良かった。
自分の解釈でつっぱしってしまうその行動に、プレおばさんを感ぜずにはいられないが、
気をつけても、
気をつけそびれると言うか‥
プレおばさんを味わい、
あちゃー!
と思う瞬間含め、
楽しんでいけたらと思う今日この頃である。

 

 


※次回は3/21に上げます