日々のこと

昭和61年生まれの既婚子なしの女が、思ったことをだらだらと話すブログです。

巡拝その⑥の話 後編

"ようやく"というほど待たされてはいないが、
我々の席にもウェイターさんが来てくれたので、
夫がさくっと注文をしてくれた。


「オムライスのランチセットを2つで‥」


飲み物はいつものことながら、
夫はオレンジジュース、
吾輩はブラックのアイスコーヒー。
それらを伝えたあとは"おまちかね"、
三種類のケーキの発表である。


(今日は何のケーキから選ばしてもらえるのかしらん‥♡)


ワクワクしながらウェイターさんの発表を待っていると、
勤務に入ってまもないかたなのか、
小さなメモを出し、
それを見ながら今回我々が選べる三種類のケーキを教えてくれた。


結果はこうだ‥


【結果】
⚫︎ホワイトチョコレートケーキ
⚫︎バナナクリームパイ
⚫︎ストロベリータルト


【夫 予想】
⚫︎モカケーキ
⚫︎ストロベリームース
⚫︎アイリッシュクリームチーズケーキ


【吾輩 予想】
⚫︎ミルクレープ
⚫︎チョコレートケーキ
⚫︎レアチーズケーキ


(なーーーぬーーー!?)
待望のフラッグシップショップということもあり、
かなり念入りに予想をしていたのに‥
まさかの大はずれ。
(カスりもしておらん!)
とはいえ、
三種類のどれもが比較的単価の高いケーキなだけに、
吾輩のテンションは
(BA•KU•A•GA•RI!!!!!)
ニヤケそうになりながら


ホワイトチョコレートケーキとストロベリータルトをお願いします」


と、ウェイターさんに頼んだ。


夫いわく、
我々の隣りの席に着いた女性のお客さんは
⚫︎アイリッシュクリームチーズケーキ
⚫︎レアチーズケーキ
⚫︎マロンタルトかマロンケーキのどちらか(※よく聞こえなかったらしい)
をご案内いただいていたらしい。
吾輩もチラとその女性のテーブルを見たところ、ペスカトーレを頼んでいたようで‥


(むぅ‥オムライスのランチセットを頼んだ客と、パスタを頼んだ客とでは、案内されるケーキが違うのであろうか?)


と、思ったが。
そんなことは"神のみぞ知る"である。
このランダムさが、
私がHARBSを愛して止まない理由のひとつでもあるのだ。
まぁ結局のところ‥
おそらく廃棄時間が近いケーキから案内されるのではなかろうか‥?
吾輩が経営者ならそうするし、
食品ロス対策として国がそうしなさいと言うに決まっている。


いずれにせよ、
単品ケーキでは絶対選ばない、
ホワイトチョコレートケーキとストロベリータルトをチョイスできたことは超超超いい感じ、
超超超超いい感じ、
ラブレボリューションって感じであった。
(ん?)


ほいで待つこと5分‥
前菜のサラダが到着。
おそれいったぜ、フラッグシップショップ‥
やはり格の違いをサラダから見せつけてくれる‥(※見せつけてなどいない)

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通常の店舗はコレよりも小ぶりで、
サラダに入っている野菜も異なる。
おそらくだが‥
生のマッシュルーム、レッドオニオン、ブロッコリー、黒オリーブ、豆類はこのフラッグシップショップのスペシャルサラダ限定なはず。
くし切りのレモンも、だ。
豆類はサンドイッチのサイドとしてついてはいるが、
食事メニューを扱うHARBSの店舗は、
圧倒的にパスタの店舗が多いため、
この豆の和え物も珍しいのだ。


(ぬゎんて贅沢なサラダなのじゃ‥!)


貧乏性の吾輩は、
レモンを一滴残らずしぼり、
むしゃむしゃとサラダを頬張った。
鮮度も良く、
大変美味である。


しばらくするとメインのオム氏が登場した。

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赤い殻の卵を使っているのだろうか‥?
やたらと鮮やかな黄色‥というよりもオレンジである。
シフォン生地ような美しい卵に遠慮なくスプーンをさすと、
甘めで独特の味わいのケチャップが出てきた。

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このケチャップもおそらくHARBS独自のものなのだろう。
塩味や酸味が少なく、
それが不思議と"喫茶店"というキーワードに結びつく。
洋食屋のオムライスのように、
味覚と嗅覚にバターが先に来ないことにもHARBSのオリジナリティを感じた。
そしてパスタやサンドイッチ同様‥


(量、多っっっ!)


卵はおそらく、
Lサイズを3個は使っているはずだ。
いや‥4個か??
ケチャップライスとてかるく1合はありそうである。
ケーキ然り、
HARBSのてんこ盛り度には驚かされるばかりである。
そして怖いことに、
こんなにもボリューミーなのに
"飽きない"
のである。


(これが‥‥‥"畏怖"っていうやっちゃな、じっちゃんっっ‥‥‥!)


たぶんってか絶対違うし、
"じっちゃん"ってダレ?


ちなみに写真奥にある3つのココットは、
"トマトケチャップ"
"らっきょう"
"しば漬け"
このしば漬けが甘口のケチャップライスに良く合うのである。
吾輩はらっきょうよりもしば漬けとの相性の良さに驚愕した。


掘っても掘っても減らないケチャップライスをようやく食い切り‥
いや、
ホントのところは、
ケーキが食べたいがために少し夫に食べてもらったのだが。
メインを食べ終えたので、
もう一つのメインでもあるケーキたちを待った。


きれいに切り分けられたホワイトチョコレートケーキとストロベリータルトが到着し、
吾輩は胸焼け予防に、
先に甘そうなホワイトチョコレートケーキから


(実食!)

 

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花びらのような薄いホワイトチョコレートの食感がたまらないのに始まり。
スポンジとクリームの層には砕いたアーモンドが。
それがラム酒の香りと合わさると、
なんとも不思議なことに、
クリームの甘さが控えめに感じるのである。
あまりホワイトチョコレートが得意でない吾輩でも、
なぜか完食できてしまった。


お次はストロベリータルト。

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意味がわからないくらい大粒のイチゴが入っている。
クリームのかたまりを頬張ったつもりでいたら、
1粒のイチゴが丸ごとコンニチハ!
この酸味がホイップクリームやカスタードクリームに合うのなんのって!
あれよあれよという間に完食し、
またしてもHARBSの沼にハマってしまった自分を、
最後ににがいアイスコーヒーで流しこみ、
ミッション終了!
フラッグシップショップの特別感をお腹いっぱい堪能し、
いやはや‥
もうまた来たくなってるぞ?
と、再来を誓ったのであった。
関東のHARBS制覇まで残り3店舗。
1月はどの店舗にお邪魔しようかしらん。

 

 


※次回は1/21に上げます

巡拝その⑥の話 前編

HARBSにうつつを抜かして早8カ月。
吾輩の推し活にゃあ、
なんの生産性もないのだが、
去る11月24日‥
ついに関東初となるフラッグシップショップが開業したのである。
吾輩の活動に塵ほどの生産性もないとはいえ。
推し活全盛期にこのような運命に出会えるとは‥
実に名誉なことである。


今まで栄にある本店でしか味わえなかった、
HARBSオリジナルのオムライスが、
この麻布台ヒルズの新店舗でも味わえる。
他店舗との大きな違いは、
この点に尽きるのではなかろうか。


(フハハハハハ!)


いつか青春18きっぷを使い、
栄本店には行きたいとは思っていたが‥


(ひとまずこちらでオムライスの味を堪能させてもらおうじゃないのん!)


関東の他店舗では扱いのないオムライスに加え、
パスタとサンドイッチ、
両方のメニューを扱っているのが、
このフラッグシップショップの魅力であり利点であろう。
カフェメニューだけの店舗もあるが、
だいたいがパスタかサンドイッチの食事メニューを扱っている。
しかし、
パスタを扱っている店舗ではサンドイッチは扱っておらず、
サンドイッチを扱っている店舗ではパスタは扱っていない。
この上手くすみ分けができている点も、
吾輩がHARBSを推す理由のひとつである。


「パスタがなければサンドイッチを食べればいいじゃない」


聡明なHARBSはそんなことはさせない‥
なぜならばHARBSは喫茶店ではなく、
あくまでもケーキ店の片隅で喫茶をやっているお店。
(※たぶん違う)


「パスタをご希望でしたらパスタを扱う店舗にご来店くださいませ。なお、パスタがなくても全店舗で手作りケーキをご用意しております」
(※このようなこともアナウンスしていない)


勝手に想像させてもらったが‥
パスタがなければケーキを食べればいいだけなのである。
吾輩も何度かランチがわりにケーキとコーヒーを注文したことがあるし、
結構それで食事を済ませているお客さんも多く見受けられる。


また、これまでは店舗限定ケーキを丸の内店と六本木ヒルズ店のみで扱っていたが、
今後はこの麻布台ヒルズ店のみの扱いとなる模様。
ますますフラッグシップショップとしての価値が上がるのではなかろうか。
そしてこの戦略に"HARBSに片思い中"の吾輩はメロメロなのである。
古いマンガで、
悔しがるキャラクターの横に作者の手書き文字で「いけずぅ〜!」と書いてあったりするが‥
ちょうどあんな気持ちである。


ほいで。
吾輩の推し活は夫を巻き込んでいるため、
11月末に繁忙期をむかえていた我が夫に、
麻布台ヒルズのオープン直後にHARBSに行こうとは言えず、
ようやく仕事が落ち着いてきた12月あたま‥
厳密に言うと12月9日に、
開店前から並ぶというきちがいじみた心持ちで、
新店舗に臨んできた。

 

開業してまもない商業施設のため、
警備やら誘導してくださる方々の姿が目立った。
エスカレーター横では、
その先に進むとどのエリアとなるのかを、
列の誘導隊がアナウンスしてくれていた。
"スモールヴィレッジ"という印象の施設で、
想像よりもはるかに広い。
何度か訪れると、
そうでもないと感じるのかもしれないが‥
初めての印象では結構?かなり?ひとまず?広い。
おそらく方向音痴の人は、
あれよあれよという間に迷ってしまうであろう。


開店の11時前には館内に入ることができていて、
我々はまだ開店していないHARBSの前で待つこととなった。
テナントはみな開店していないため、
HARBSの前にもガラス製でジャバラ状の引き戸がされてあった。
我々夫婦の前には、
中国人と思しき四人家族が並んでおられ、
(やっぱり東アジアの方々に人気ねぇ‥)
と思った。
主観に過ぎないが、
新宿店はお客さんのほとんどが中国人か韓国人なのである。
きっと東アジアの流行に敏感な方々の間ではHARBSはマストスポットなのであろう。
吾輩がフォローしている香港在住のアートディレクターのかたも、
東京にくるとテイクアウトでHARBSのケーキを買い、
ホテルで堪能してたりする。


11時となりついに開店となったわけだが、
やはり出来て数日しか経っていないお店のため、
新しい建物の香りがする。
清潔な良い香りである。
二番目に通していただいだため、
席は選びたい放題だった。
"開店と同時組"は「お好きな席におかけください」方式のようである。


席に着くと早速、
ウェイターさんがメニューを持ってきてくれた。
オムライス一択の我々は、
すぐにメニューを閉じ、
「ケーキは何から選ばせてもらえるのかねぇ〜」
と、ワクワクドキドキしながらふたたびウェイターさんを待った。


もちろん今回もランチで選択できる三種類のケーキの予想をしていた。
夫は
⚫︎モカケーキ
⚫︎ストロベリームース
⚫︎アイリッシュクリームチーズケーキ
吾輩は
⚫︎ミルクレープ
⚫︎チョコレートケーキ
⚫︎レアチーズケーキ
他のお客さんが何を案内されているかも盗み聞きしたいため、
なるべく静かにしながらウェイターさんを待った。
例の我々の前に並んでいた中国人と思しき四人家族の方々のテーブルには、
早くもウェイターさんがオーダーをとりにきていた。
おそらくランチのセットを頼んでいて、
あまりよく聞こえなかったものの、
チョコレートケーキとマロン系のケーキを案内されていたようであった。
(我々もチョコレートとマロンかなぁ‥)
と考えていたら、
ついにウェイターさんが我々のテーブルにオーダーをとりにきてくれた。


話が長くなりそうなので、
今回はここまでにしよう。

 

 


※次回は1/7に上げます

朝の通勤電車内での話

朝の通勤電車内での出来事である。


吊り革に手をかけている吾輩の前に、
女子高校生が座っていた。
端に座っていた彼女は現代の、
いわゆるギャルにカテゴライズされるような子で、
隙間のある前髪の毛先は、
強風でもくずれないよう、
しっかりと内巻きにセットされていた。
胸まである髪の毛もまた、
きれいなウェーブがつけられ、
メイクは濃過ぎず、
ナチュラルな若者の美しさが際立つようなものであった。


そして次の停留駅で、
彼女の友達と思しき、
これまたギャルにカテゴライズされそうな女子高校生が乗ってきた。
ショートカットで茶髪に細いハイライトを入れた彼女は、
電車に乗るなり巻き髪の子の横に立ち、
座席シート横のへりに寄りかかり、
静かな声でおしゃべりを始めた。
こっちの子はバスケ部とかバレー部にいそうな、
ボーイッシュでオシャレな子といった感じである。


家が近所の友達と、
通学に使う列車が一緒ということを、
田舎出身の吾輩には経験がなく、
都会の文化的な背景を垣間見たように思った。
いずれにせよ、
(これぞアオハル‥!)
と、BBAらしい感想を心の中で唱えた。


次の停車駅で、
ここ数年間同じ電車に乗っていると感じていた、おそらく吾輩と同年代‥
つまり30後半から40前半と思しき西洋人の女性が乗ってきた。
彼女のお腹はこの数ヶ月間でどんどん大きくなり、
一方的に"通勤時に同じ列車に乗る外国のかた"と認識していただけではあるが、
いつも心の中で
(妊娠中なのにご苦労さまです!)
と勝手に声をかけていた。


その女性が優先席付近の吊り革につかまると、
電車は数十秒後に出発した。
そしてそのタイミングで例の二人のギャルたちは、
より小さな声でゴニョゴニョモゾモゾと話し出したのである。


数分経ったタイミングで、
電車内で立っていたショートカットの子が妊婦の女性に
『座りますか?』
と、巻き髪の子の席を指差して話しかけ、
女性は
『It's okay!Thank you!』
と、明るく丁寧に断っていた。


生きているといいことがあるものである。
今日も誰かの親切が、
誰かの心をあたため、
感動を与えているのであろう。


(BBAも親切な心と目をもって生きていこう‥)
そんなことを思った出来事であった。

 

 


※次回は12/17に上げます

早朝の新幹線に乗った話

急用ができ、五日ばかり実家に帰ることになった。
吾輩は今、行きの新幹線の中にいる。


始発のチケットをとったため、
久しぶりに夜明け前の外の雰囲気を味わい
(うわぁ‥夜じゃん。久しぶりだわぁ、、、こんな夜。この時間帯のラジオが一番面白いんだよなぁ‥)
とか、人並みに"面白みのない大人がする昔話"を自分にしてみる。


しんとしずまりかえっていて、
怖いのにワクワクするような‥ミステリアスな雰囲気。
十何年前はこんな時間帯でも、
ゲラゲラ笑いながら渋谷や新宿の街をほっつき歩いていたっていうのに。
今や空に浮かんだオリオン座にみとれてしまうほど、
"真夜中"になじみがなくなってしまった。


毎朝五時に起きる吾輩は、
毎夜二十三時には気絶するように寝入ってしまう。
朝型人間のため、
ここ十年は夜更かしなぞしたためしがない。
まぁ、
夜更かしする理由もなければ、
その体力もなく‥
たとえ
「今日は夜更かしすっぞー!」
と意気込んでも、
その意気込みはむなしく、
眠りこけてしまう。


夫曰く、
時々吾輩はしゃべりながら寝ているらしい。
入眠寸前の吾輩はいつも通りの声色で、
"きちんと支離滅裂なこと"を言うそうだ。
当人に記憶がないため、
その時はすでに寝ている‥つまり、しゃべりながら寝ているのであろう。
嘘ではないから、よけい不思議である。
不謹慎かもしれないが‥
世の中にはしゃべりながら死ぬ人もいるのだろうか‥?
吾輩は最近、
寝るのと死ぬのは似ているのではないか‥
ということを考えている。
そしてこんなことを考えている不謹慎極まりない人間はろくな死に方をしないものである。


そんな夜明け前の東京駅の新幹線乗り場には、
昼間同様のアナウンスが響きわたり、
人がまばらなことだけが昼間とは違っていた。
それに混じって鳴り響く発車ベルに、
なんとなく"旅のはじまり"を感じ、
(あー、、、早く韓国行きてぇー、、、)
と思った。


今回は用事があって帰省するため"旅行"とは違うが。
"旅行"同様に、
読めていない本を読み、
明日何をしなきゃいけないとか考えなくて済むこの今という"束の間"が、
穏やかで
安らかで
贅沢でたまらない。

("しかし"だ‥)
吾輩はここのところ会社で済ます朝食は、
おにぎりひとつと決めていて、
それが量としてちょうどいいと感じているのだが‥
旅行とかんちがいしたのか、
なぜだか今日はふたつものおにぎりを持参してしまった。
始発の新幹線で駅弁屋が開いているかがわからず、(※調べなさいよ)
電車の乗り換えも上手くいくかが不安で、
あらかじめ前の日の夜ににぎっておいたのである。
旅行だとなぜだか無性に飲み食いしたくなるし‥
現に今、
吾輩のふたつ先の席を占領している十五名ほどのツアー客のおじさんおばさんたちは、
アサヒスーパードライと味ごのみを配りあっている。
そんなんを横目にふたつものおにぎりをかじっていたら、
食べた後に
(うぉッふ、、、食べ過ぎたわい、、、)
と"正しい誤算"をしてしまったことに気づいた。


三十年後。
吾輩は始発の新幹線でビールとつまみに興じたいっていうのに‥
やれやれ。
こんなん量にまいっちまうとは。
修行が足らんわい。

 

 


※次回は12/3に上げます

巡拝その⑤の話

昨日もまた、HARBSのランチで案内される
"三種類のケーキ"
について、
夫と共に思考を巡らせていた。


私「ケーキによって廃棄時間が違ったりもするわよね?シロップ漬けのフルーツ使ったケーキよりも、生のフルーツ使ったケーキのほうが、水分出てベチャっとなるだろうから、早めにダメになるわけだし」


夫「それはあるだろうね。だから単純に廃棄時間が近いものが対象になるんじゃない?だからあのケーキの選択肢って、常にランダムなんだと思うよ」


たしかに‥
金曜日に"誰が何と言おうが栗が好き!"のオフ会があったとしよう。
すると、
栗を使ったケーキばかりが無くなり、
フルーツを使ったケーキが在庫過多になる。


次の日の土曜日も、
なぜか栗を使ったケーキばかりの注文が入ったとする。
おそらく"世界がひっくりかえってもフルーツのケーキが好き!"のオフ会がない限り、
フルーツを使ったケーキは在庫過多になるのである。


そうした在庫の偏りをなくすために、
発注という作業があるのだろうが‥
それで上手く行くのなら、
食品の廃棄問題など深刻化していない。
顧客の傾向は天気同様に読めないのであろう。


私「やっぱケーキの在庫状況とか入荷状況で、あの三種類が決められるのか‥まぁ、私が経営者ならそうするわなぁ‥」


なんて夫と話していたため、
もちろん定かではないが、
HARBSのランチで選べる三種類のケーキは、
廃棄時間が近いものが優先されるのではないか?
という仮説がたった。


ということはつまり。


この三種類を当てることは、
"激ムズ"
と言え、
当てられたらそれこそ万馬券と同じなのである。


なら‥
(競馬やったほうが良くね?)
なんて思いながらも、
お金をかける度胸もないため、
この度もまた"HARBS馬券"を買い求め、
夫とともに無益にも有益にも思える
"三種類のケーキ当て"
に興じ、
なんと!
初めて三種予想中、
二種的中という結果を残せた。


11月24日には、
関東エリア初のフラッグシップショップが、
麻布台ヒルズにオープンする。


ますますHARBSへの愛が加速する‥!
混雑していて、
オペレーションも上手くいかないであろう新店舗にお邪魔するのは、
やや気が引けるが‥
ファンとしては一刻も早く、
新店舗にお邪魔して"HARBS WORLD"を堪能したい。


まずはミーハーな我が夫に感謝しつつ、
開業まもなくで"激混み"の麻布台ヒルズに着いてきてもらうよう、
彼のご機嫌とりに勤しむとしよう。

 

 


※次回は11/19に上げます

巡拝その④の話

HARBSのケーキは約一カ月のサイクルで新しいものへと変えられるが、
そのケーキは何年ものあいだ定番として生きつづけてきた"最強ケーキたち"なのである。
HARBSのホームページには

 

"ハーブスは 創業以来約40年 新作やイベントにこだわるのではなく 大切に育ててきた約50種類のレシピを 常にブラッシュアップしお客様にいつも変わらないおいしさ「普遍的な価値」を提供し続けてきました"


とあり、
一定の期間で交代する彼らは、
誰がどう見ても"全員スタメン"。
もしかすると、
どこかのタイミングで新作がお目見えしているのかもしれないが、
HARBS歴6カ月という、
ひよっこレベルの吾輩のしらべでは、
まだその情報にはたどり着けていない。
ただ、
ホームページの"「普遍的な価値」を提供"という箇所のみを切り取れば、
(新作という枠はないのでは?)
とも思う。
しかしこれほどまでに素晴らしい事業を展開している企業が、
"挑戦しない"というのらはいささかおかしくも思える。
まあ、いい。
いずれにせよ、
この6カ月でわかったことは、

春はいちごを使ったケーキ一色になる期間があり、
秋は栗一色になる期間があるということだ。
初夏にはブルーベリーやメロンなどの季節のフルーツを使用したケーキがアイキャッチとなっていたが、
それと同時期にNYチーズやチョコレートなどの甘党さんがうなる"濃厚系ケーキ"もきちんと鎮座していた。
旬のメンツをそろえながらも、
季節問わずの重鎮メンバーをもスタメン入りさせ、
しかも後者の入れ替えも怠らないHARBSの販売戦略は、
見事としか言いようがない。
好きが加速する方程式を知っているくせに知らないとうそぶく企業ほど、
いつまでも一定のファン数を保てるのであろう。
(むむむHARBS......やりおる!)
企業努力の賜物ぞ。


そんなこんなを飽くことなく考え、
時間の無駄遣いをしている吾輩ではあるが、
これが常習性のあるギャンブルでないから、
常に救われた気持ちになる。
毎朝、
職場の最寄り駅の改札付近で思うのだ‥
(あたしゃぁ‥競馬なんかやったら抜け出せなくなるタイプよのぅ‥)
と。
たった二度のパチンコ‥
しかもそれはハタチそこいらの時に友達に連れられて行った、
ギャンブルと呼んでいいのかもわからないオアソビ程度のものであるが、
それしか経験のない吾輩は、
競馬やら競艇やらにハマるきっかけのなかった自らの過去に感謝している。
そしているかわからない神に感謝するのではなく、
神のように崇めるHARBSに対してはもっと感謝している。
吾輩は優秀な信者であるのと同時に、
健全な浪費家なのである。


そしてあいも変わらず、
HARBSのランチセットで出される
"三種類のケーキ"
の種類当てに、
我が夫を巻き込んでまで興じている。
ランチセットについてくるハーフサイズのケーキは、
常時三種類から選ぶことができる。
その三種類は、
入荷状況や店舗ごとのオペレーションにより異なるようで、
吾輩はその予想をHARBSの推し活の一環としている。


先日は有楽町LUMINにあるHARBSに行ったわけだが、
吾輩は傾向と対策ならびに、
有楽町の客層や、
そこにうけるであろう種類のケーキをHARBSがどれとするのかという‥
つまりは、
まったくもって考えなくても良いことまでをあれやこれやと考え、
三つのケーキの予想をたてていた。
しかし、
吾輩の緻密な調査と想像は虚しく、
こう言ってはなんだが、
シロウトの夫の予想と同じ
"三種予想中、一種的中"
という、
あまりに今ひとつ‥いや、酷いとさえ言える結果となってしまった。
有楽町のHARBSでは、
数日前に販売の始まった"洋梨のパイ"を、
三種類のうちのひとつにしていたのである。
"洋梨のパイ"なぞ、
単品オーダーでも十分に人気が出そうなのに‥
(ナニユエー!?)
と、吾輩はIKKOさんばりに叫びながらも、
そのおいしさに感動し、
震えながら最後の一口をたいらげたのであった。


吾輩はHARBSの関東店舗全制覇を目指している訳だが、
現時点で制覇まで残り三店舗となっている。
HARBSの生まれの地、
名古屋の栄本店では、
本店でしか提供していないオムライスのメニューがある。
いつか本店に行きオムライスを堪能したいのだが‥
今は修行の身ゆえ、
残る三つの関東店舗の制覇と、
約50種類にもおよぶスタメンケーキたちを味わうことに精を出そうと思っている。
いやはやHARBS殿‥
いつも吾輩に活力をお与えくださり、
ありがとうございまするする。

 

 


※次回は11/5に上げます

ムダヅカイの話

先日、急遽A4が楽々入る"大きめのバッグ"‥しかも、ややかっちりめのバッグが入用となり、最寄り駅の商業施設で、
安価でソレナリに見えるものを選んで購入したものの、
誰しもが口を揃えるほど"高級志向"の自分ゆえ、
買ったその日から少しずつ"気に入らない病"が発症し、
かつ、その"急遽"は、
"急遽キャンセル"となったため、
購入から数日が経ってもなお、
紙袋から出してもいない状態で、
(返品できないかなぁー‥)
なんて"ヤバい客の思考"になってきた頃、
やっとこ開封するに至り、
念のため購入した店のホームページから"返品の手順"を見てみると、
「返品の期間は購入日より二週間」
と書いていて、
ちょうどその日が13日目であったため、
#なんだか
#いろいろ
#あきらめがついた
のである。


昔、
料理研究家土井善晴先生のトークショーを見に行った際、
土井先生が
『買い物は‥たくさん失敗しました(苦笑)』
とおっしゃっていたことを、
吾輩はよく思い出す。
センスのいい人でも、
買い物はミスるものだし。
ミスるという学びの機会があったからこそ、
センスが良くなったのであろう。


自分のセンスが一流だとは微塵も思っちゃいないが。
さすがに37年も生きているのだから、
公的な場で使うバッグくらい
(満足に買えないかねぇ‥)
と思う。
まあ今回は"急に入用になった"という背景があった訳だから、
(大目に見ようじゃないのん)
と思いつつ、
早くも買い替えるための、
"高くても自分が納得できるバッグ"を検索し始めるのが、
散財大好き吾輩のキチガイ所業である。
それを買う"理由"があれば、
(きっと買ってもいい‥!)
とか貧乏人のタワゴトか、
それともイイワケか、
いずれにせよゴタクを並べつつ、
"理由"を想像するのはタダだから、
究極の暇つぶしをしてみる。


まずはおなじみ
"宝くじの当選"
である。
2023年10月の現在から、
年末ジャンボ発売までは約2か月。
しかし当選番号発表を含めると約3か月‥
遠い‥‥‥
地味にその未来は遠い。
そして忘れちゃならないのが、
「当選しない」
という事実である。
宝くじは、
いつも我々に夢を見せ、
現実をつきつけてくる。


次は、高額商品を買ってもいいほどの
"快挙"
である。
"達成""成功"などの"めでたいこと"を片っ端から考えてみる。
37歳既婚子なしの吾輩の"快挙"といったら、
せいぜい"出産"くらいなもので、
イムリーな話、
不真面目に生きてきた吾輩が"ノーベル平和賞"なぞを貰えるはずもなく、
その上その可能性はゴマの一粒ほどもない。
"ノーベル平和賞"でなくとも‥
"小さな文学賞に入選"
"TOEICで700点以上獲得"
"R-1グランプリ予選通過"
(むりぽ‥!)
まあ、可能にするために努力したと仮定したとして‥
それには才能を生み出すための時間と、
知識と技術を得るためのお金が必要である。
そのお金があったら、
"高くても自分が納得できるバッグ"

は余裕で買える。
というか、
限りなく不可能に近いことを考えても無駄なのだ。
可能性があって、
しかも短時間・期間で可能となる"快挙"‥
(そんなん‥あるかしらん??)
くだらない妄想の機会とはいえ、
世の中のためになることでなければ、
("快挙"とは呼べないのであろうなぁ‥)

しみじみ、そう思った。


ここまで考えると、
自分のあさましさを実感し、
"高くても自分が納得できるバッグ"

が欲しくなくなってきた。
タダって素晴らしい。

 

 


※次回は10/22に上げます