日々のこと

昭和61年生まれの既婚子なしの女が、思ったことをだらだらと話すブログです。

巡礼その③の話 後編

そんなわけで、
HARBS新宿ルミネエスト店におもむいたわけだが、
開店5分前にすでに長蛇の列。
(お...おそるべし新宿‥‥‥)
列に並ぶ方々の半分以上は、
外国人旅行者のようであった。
海外のインスタグラマーやユーチューバーらがこぞってHARBSを紹介しているのであろうか‥?
この規模の店舗展開・キャパシティで、
向こうの旅行雑誌に掲載されるのは珍しいように思った。
いずれにせよ、
新宿店のHARBSに並んでいる外国人の方々は、
身なりのきちんとした、
お金持ちそうな人が多かった。


長い行列の最後尾につきながら夫に
「たぶん開店してから一巡目の収容には間に合うはずよ‥!」
と話しながら、
11時より順次案内されている自分たちよりも前のお客さんと、
空いている席(※店の外からは店内が見える)の数を、
なんとなく目で照らし合わせて、
待ち時間の数十分を潰した。
ギリギリ一巡目に収容された我々夫婦は、
すでに注文が決まっているため、
忙しく動き回るホールの方々の手が空くのを待った。


我々夫婦が案内された席は、
4人掛け用のテーブル席であった。
その右隣には、
大人の女性3名と男性1名が。
左隣には30〜40代っぽい夫婦とその子供たちが座っていた。
右隣の方々は、
なんとなく中国の方々のような気がした。
左隣の家族は、
下の子がポツポツと習いたての英単語を発していたので、
(香港から来たのかしらん?)
と思った。
ラルフローレンが似合いそうな雰囲気は、
小金持ちの象徴かもしれない。
席に着いてから店内を見渡してみても、
韓国のかたと思しき方々も多く、
ずいぶんと東アジアの旅行者に人気の店舗と感じた。


"運命の瞬間"‥
つまりHARBSのランチで選択できる三種類のケーキが何であるのかを知れる瞬間のことになるが、
それが近づいてきた今、
改めて我々夫婦の予想をお伝えしておこう。


吾輩が予想した三種は‥


----------
⚫︎マロンクレープ¥880
⚫︎ニューヨークチーズケーキ¥830
⚫︎チョコレートケーキ¥880
----------


夫が予想した三種は‥


----------
⚫︎ミルクレープ¥980
⚫︎マロンケーキ¥880
⚫︎チョコレートケーキ¥880
----------


二人ともが予想したケーキは、
⚫︎チョコレートケーキ¥880

のみであった。
ちなみにチョコレートケーキは、
HARBSにハマるきっかけとなった横浜ルミネ店でのみ案内されたことがある。


ようやくホールの方々の手が空いてきたのか、
夫のあげた手に反応してくれた店員さんがいた。
オーダーシート片手に席にきてくれて、
夫が
「ランチコースを二名分で‥」
パスタはコレとコレで〜‥
飲み物は食後にお願いしたくて〜‥
アイスコーヒーにはミルクとガムシロは不要〜‥
なんていう細々したことを注文したあと、
店員さんはメニューのケーキのイラストを手で指し示しながら
「本日お選びいただけるケーキの種類が‥」
と話しはじめた。


結果はコレである‥

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⚫︎カスタードマロンケーキ¥880
⚫︎ニューヨークチーズケーキ¥830


コレに加えて
⚫︎バナナクリームパイ¥880

も紹介された。
ちなみに今までの店舗では、
近くの席のお客さんは皆、
我々とは違うケーキを案内されていたが、
今回は両隣の外国人観光客と思しき方々二組とも、
我々と同じケーキを案内されていた。


予想は‥残念ながら夫は"全ハズし"だったが、
吾輩は"ニューヨークチーズケーキ"だけは当てられた。
しかしながら、
"単価を安いものに絞った"点など、
目のつけどころは悪くはなかったように思う。


ギャンブルというものに一度もハマったことがない吾輩ではあるが、
競馬なんか始めた時にゃあ、
(オワリだな‥)
と思った。
HARBSの博打ですらこんなに楽しいんだから‥
HARBSだけに金を落とそうと思う。


"HARBS秋の栗祭り"は10月25日まで開催している。

栗を愛し、
栗に溺れたい吾輩の"栗レポ"を待たれよ。

 

 


※次回は10/8に上げます

巡礼その③の話 前編

昨日は夫とともに、
HARBSの新宿店に巡拝しに行ってきた。
前々日の夜、吾輩は夫に
「ランチセットで選べるケーキの種類、予想しておかない?」
と言い、
今まで回った店舗の傾向をもとに、
それぞれに予想をたてていたのである。


ランチで選べるケーキは3種類。
丸の内、東京ミッドタウン、池袋の店舗は、
同じ時間帯であっても、
テーブルごとに案内されるケーキが違っていたようであった。
もちろん、
盗み聞きが良くないことはわかっている。
善人は真似しないでいただきたい。


どの店舗もテイクアウトをやっているため、
そちらではけてしまったケーキの在庫の兼ね合いなのか‥
はたまた、
テーブルに案内した店員さんごとに、
案内する三種が異なるのか‥
ここがHARBS側としても"マル秘情報"であるため、
いまだ確かなことが言えないでいる。


しかし今回!
"おそらく"ひとつの可能性が打ち消されたのである。
限りなく"おそらく"ではあるが、
ファンとしては
(核心に(※そんなものはない)に迫った‥!)
そんな気でいる。


その話をする前に、
まずは吾輩の予想と夫の予想からである。
昨日のケーキのラインナップはこちら。


----------
⚫︎カスタードマロンケーキ¥880
⚫︎和栗のタルト¥1200
⚫︎マロンチョコレートケーキ¥1030
⚫︎マロンクレープ¥880
⚫︎マロンケーキ¥880
⚫︎ティラミス¥930
⚫︎ニューヨークチーズケーキ¥830
⚫︎バナナクリームパイ¥880
⚫︎ミルクレープ¥980
⚫︎フレッシュフルーツケーキ¥1100
⚫︎チョコレートケーキ¥880
⚫︎洋梨ミルフィーユ¥930
----------

 

渋谷に続く主要駅"新宿"。
この駅の客数と客単価を考えれば、
イートイン、テイクアウトともに単価の高いケーキでもバンバンはけるはずだ。
吾輩がHARBSの店員なら、
(ひとまず¥900以上のケーキは単品で注文してもらいたいわな‥)
客単価アップは利益の近道である。
夫もその考えには賛成で、
我々はひとまず¥900円以下のケーキにしぼった。


----------
⚫︎カスタードマロンケーキ¥880
⚫︎マロンクレープ¥880
⚫︎マロンケーキ¥880
⚫︎ニューヨークチーズケーキ¥830
⚫︎バナナクリームパイ¥880
⚫︎チョコレートケーキ¥880
----------

 

吾輩が勝手に命名した
"HARBS秋の栗祭り"
の三種と、
どちらかと言えばケーキというくくりの中でも人気のチーズケーキとチョコレート系のケーキ。
文字だとわかりにくいが、
バナナクリームパイにはチョコレートソースがかかっており、
吾輩的にはチョコレート系のケーキであった。
主観だが、
バナナとチョコレートの組み合わせはコアなファンが多いように思う。
根強い人気から、
単品でも良く出るとみた吾輩は、
消去法で、
まずはバナナクリームパイを"該当しない"と予想した。
そして、
お手数でなければ、
是非HARBSのHPでメニュー画像を見ていただきたいのだが‥
カスタードマロンケーキは見た目がオシャレで、
今回のラインナップの中でも、
特に"映える系ケーキ"のように思えた。
(カスタードマロンケーキも該当しないだろうな‥)
と、こちらも候補から削除。
残る
⚫︎マロンクレープ¥880
⚫︎マロンケーキ¥880
⚫︎ニューヨークチーズケーキ¥830
⚫︎チョコレートケーキ¥880
から三つを選ぼうとした時‥
(チョコレートケーキは定番っちゃ定番だから、万人受けするわよね。チーズケーキも同じく‥)
ランチのケーキとして提示する三種としてはふさわしいように思った。
ひとまずチョコレートケーキとニューヨークチーズケーキを決め‥
残る一枠を決めにかかった。


やはり旬のものは入れておくはずなので‥
実は先シーズンから引き続きのラインナップとなっているマロンケーキには下がっていただき。
最後の一枠は、
栗好きの吾輩の願いも込めてマロンクレープに決定。
吾輩の最終的な予想は
----------
⚫︎マロンクレープ¥880
⚫︎ニューヨークチーズケーキ¥830
⚫︎チョコレートケーキ¥880
----------

この三種となった。


夫の方はというと‥
単価は高いものの、
HARBSの一番有名なケーキ、
ミルクレープは欠かせないとみたらしく、
----------
⚫︎ミルクレープ¥980
⚫︎マロンケーキ¥880
⚫︎チョコレートケーキ¥880
----------
この三種に決定。
ちなみにミルクレープは、
一度、東京ミッドタウンの店舗で案内いただいたことがあり、
夫は
HARBSはミルクレープが一番うまい!」
と言っていたのである。
たしかにHARBSといえば、
季節によって入るフルーツが変わるミルクレープが有名だし、
吾輩もこれぞまさに無双と思う。


お互いに良い線いってるんじゃないの〜んだのと、
褒め称えながら当日をむかえたわけだが、
長くなりそうなので、
この続きはまた来週話そうと思う。

 

 


※次回は9/24に上げます

巡礼その②の話

9月7日より始まった"HARBS秋の栗祭り"(※勝手に名付けた)。無類の栗好きゆえ、
むしろ「遅ればせながら」と言わせていただきたい‥


そう。
二日目となる8日。


ついに仕事帰りに、
"マロンチョコレートケーキ"
をゲットしたのである。

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7日の開幕と同時に始まった"栗シリーズ"のラインナップは‥
"カスタードマロンケーキ"
"和栗のタルト"
"マロンクレープ"
そして吾輩の買った
"マロンチョコレートケーキ"
の計4品。
そこに、
関東では丸ビル店と六本木ヒルズ店限定で販売される
"マロングラッセのケーキ"
が加わる。
ちなみに吾輩の"大本命"はこれ。
渋皮煮しかり、
栗をシロップで煮詰めて、
香ばしく甘〜く仕上げた栗が大好物なのだ。
しかもそれが大粒ならなお良い。
そこに少量の洋酒をたらすマロングラッセなぞは、
もはやマロンではなく、
ロマンでしかない。
(※は?)


10月5日には新たに
"マロンパイ"
が追加されるが、
先シーズンから引き続きラインナップされている
"マロンケーキ"
も忘れてはならない。
そしてこの"HARBS秋の栗祭り"にまぎれて、
"ティラミス"
という吾輩の愛してやまないケーキもラインナップされている。
吾輩の不動のケーキランキングナンバーワンは"ティラミス"である。
"ティラミス"は、
安くても
高くても
おいしいことが多く、

そこが大変気に入っている‥
と言うか、
愛している。
コーヒー好きだからかはわからないが‥
どうもコーヒーのスイーツにはハズレが少ないように思う。
まあ、"コーヒー味無双説"についてはまたの機会にでも話そう。


しかしだ‥
ここまで言っておきながら、
吾輩は"HARBS秋の栗祭りft.ティラミス"のラインナップを制覇するつもりはない。
なぜなら
(種類が多すぎる!)
これに尽きる。
10月25日までの展開期間で、
8種類ものケーキを食べるなぞ、
不可能に近い。
それにHARBSのケーキは1ピース¥1000ほど。
8種ものケーキを制覇すると‥¥8000である。
まあ、
それよりも怖いのはカロリーだ。
37歳のプレおばさんには"ニガオモスギル"。


そんなこんなで、
(無駄に迷う時間をも楽しもうぞ!)
と思い、
"食べる機会があれば食べる"というスタンスで、
この祭りに挑むつもりでいる。


その第一弾として
"マロンチョコレートケーキ"

を購入した訳だが。
夜7時前、
しかも金曜のHARBSに、
新発売の栗たちが残っているかが心配であった。
しかし、
世の栗好きたちはどこをほっつき歩いているのだろう‥
最初にあげた栗の新作4種は、
涼しそうにショーケースの中で吾輩のことを待っていた。
("マロンチョコレートケーキ"がなかったら、"和栗のタルト"にしよう)
などと考えていたのは、
考え過ぎだったようだ。
自分が熱狂的な栗ペン(※韓国語でファンのこと)ゆえ、
栗が人気者とばかりに考えていたが。
実のところ、
そんなに人気がないのであろうか‥?
栗の人気やこれいかに‥‥‥


そして第一希望の"マロンチョコレートケーキ"が買えたことにより、
芋好きではないものの、
ホクホクしながら家路につく。

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帰宅後、
すぐに気に入りのケーキ皿を用意し、
三角柱の"御栗様"(※読み方は特に決まっていないためご自由に)をよそったところ‥
(ほにゃっ!?皿が小さいぞえ!!!)
まだまだHARBS初心者の吾輩‥
ここのケーキがいかにデカいのかをわかっていなかったようだ。
近所のケーキ屋のケーキなら、
この皿で十分なのであるが‥
さすがはHARBS
やりよる‥
(※何が?)


まあ、
皿は窮屈そうにはしているが、
ガタつくことなく乗せられたようだし。
なによりも、
洗い物も増やしたくないので、
今回はこれで皿にもケーキにも自分にも我慢してもらおう。
フォークもデザートフォークで用意していたが、
ディナーフォークに替えた。
ケーキを包んでいる、
アルミファイルをはぎ、
その流れで「バクリっ!」。

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洋酒の香りが広がり、
栗の香ばしさと、
ややビターめのチョコレートの甘さが駆け抜けてゆく。
層になったチョコレートクリームの中にはたっぷりの栗が。

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フォークでどこをすくっても黄色い栗が出てくる。
また、チョコレートはそんなに甘くなく、
さっぱりとしているとすら感じた。
しつこくないから、
大きくても胸焼け知らずで食べられそう。
なにより、
洋酒がアクセントになっている。
やはりここのケーキは"大人専用のケーキ"。
子供に1ピース¥1000ものケーキはさすがに考えてしまう。


(ああ、贅沢‥)
HARBSのラグジュアリー感は、
自宅でも味わうことができるようだ。
早く次の栗のケーキを味わいたいものである。
吾輩の果てしないHARBS巡礼は続く。

 

 


※次回は9/17に上げます

巡礼の話

春頃から名古屋発のケーキショップ"HARBS"の、関東店舗全制覇を目指した巡礼を始めている。


なんの気なしに入った横浜の店舗でランチを食べていた時に
(そうだ"HARBS"関東店舗全制覇しよう‥!)
と思ったのはウソだが。
ケーキがメインのお店なのに、
サラダとドリンク付のパスタランチセットが、
やたらおいしく、
やたら量が多く‥
カフェランチの域を超えていたのである。
しかもこれにケーキがつく。
ついてくるケーキは、
通常サイズの二分の一のサイズで、
これが吾輩が虜になった一番の理由なのである。


"HARBS"といえば、

"巨大もりもりケーキ"。
果物系のケーキは、
果物もりもり。
クリーム系のケーキも、
クリームもりもりではあるが、
そのサイズに併せ、
甘さはかなり控えめになっている。
また、
洋酒を効かせ、
少しビターテイストになっているため、
かなり飽きにくくなっている。


とはいえ。
ここ最近、
コンビニスイーツですらも二日に分けて食べるくらい、
甘いもの‥
特にホイップクリームですぐに胸焼けをしてしまう吾輩は、
計算し尽くされた"HARBS"のケーキであっても、
ワンカットは食べ切ることができない。

な、の、に。
スイーツ大好き人間ゆえ、
いつだって"HARBS"のようなおいしいお店のケーキは食べていたい。


そんなワガママ人間の願いを叶えてくれたのが、
ランチセットのハーフカットケーキだったのである。
このサイズのケーキとコーヒーで食事をしめられることのなんと幸せなことか‥!
新たな"至福"に出会った吾輩は、
ひとまず"HARBS"について調べはじめた。
そして‥
(名古屋発のお店だから名古屋はもちろんだけど、関西地区にもたくさん出店してんなぁ‥‥‥全店舗制覇は無理かぁ。んでも関東の店舗だけならイケっかもだなぁ‥)
と、
HARBSで至福の時を過ごしたい」
がために、
なかば"いいわけ"のような形で、
"HARBS"関東店舗巡礼を決めたのであった。


ちなみにランチセットのメインは4種類のパスタから選ぶことになるのだが、
池袋と六本木ヒルズの店舗だけはパスタではなくサンドイッチになる。
サンドイッチは3種類から選べる。
そして吾輩がこの巡礼で特に楽しみにしているのが、
"3種類から選べるハーフカットケーキ"
である。
メインの種類に限らず、
ランチにつくケーキは必ず3つの種類から選ぶことになる。
しかし、その3種類は、
店舗により"定めているルール"(※例えばあまり注文の入らないケーキ3種を、あらかじめランチのケーキとして定めている‥とか)があるかどうかはわからないにしろ、
注文するタイミングによって毎回異なる。
以前、
隣のテーブルでランチセットを頼んでいた方々が、
我々とは違う種類のケーキを案内されているのを盗み聞きしたことがあったし。
違う店舗でも、
我々が案内されなかったケーキを食べている方々がいた。


たしかにランチセットを提供している時間帯でも、
ケーキとドリンクを注文するかただって居る。
また、どの店舗もケーキはテイクアウトができるのだから、
その時々でケーキの在庫は違ってくる。
そうした在庫のバランスなのであろうか‥?
とりあえず、
客の注文するタイミングにより、
案内される3種類のケーキはいつも違うようなのである。


春頃からこの巡礼を始めたため、
まだ確かなことは言えないのだが‥
"HARBS"のケーキの種類は、
およそ一か月から一か月半おきに変わる。


そして8月末に発表された"次期ケーキラインナップ"が‥
な‥
なんと‥
"ヤマザキ春のパン祭り"ならぬ、
"HARBS秋の栗祭り"‥!!!


"カスタードマロンケーキ"
"和栗のタルト"
"マロンチョコレートケーキ"
"マロンクレープ"
"マロングラッセのケーキ"
"マロンパイ"


‥焦る。


栗好きの吾輩。


これらを制覇できるか(※別にしなくて良い)がわからず。


めちゃくちゃに焦っている。


しかも次期ラインナップには、
吾輩の大好きな"ティラミス"も加えられてあった。
こやつも絶対に食べておかなければならない。
(※義務ではない。ただ食べたいだけ)


おそらく、
次期メインの栗を使用したケーキは、
売れ筋になるから、
自然とランチの選択肢に回る可能性が低くなる。
しかし春にこれ同様の
"HARBS春のイチゴ祭り"(※勝手に命名)
をしていた時、
丸の内の店舗ではイチゴのケーキ‥
しかも丸の内店限定のケーキを案内してもらえた。
今回もまた丸の内の店舗なら、
ランチで栗を使用したケーキを案内していただけるのだろうか‥?
しかし、
その時に違うテーブルの方々が、
我々とは違う種類のケーキを案内されていたことも、
目にしている‥


むむむ‥


非常に"むむむ"である。


ゲゲゲでも。
じぇじぇじぇでもなく。


むむむである‥悩ましい。


こんなことを考えていたら、
(今月行く店舗は、比較的丸の内のような街にある店舗がいいのではないか?)
とか。
(若い子はフルーツ系のケーキが好き(※偏見)だろうから、逆に栗のケーキの注文が入りにくい、若者の街にある店舗に行ったほうがいいのでは?)
とか。
さまざまな考察が飛び交い‥
なんとなくだが、
(ギャンブラーの思考ってコレに似てんじゃないのかな‥?)
と思い始めてきた。


こんなことを
くよくよ
めそめそ
ケチケチ
考えてないで、
好きなだけテイクアウトなりイートインして、
食べられない分は夫に食べてもらえばいいんじゃないの?
という一番シンプルな解決策に辿り着きそうになったのだが。
30代の後半に差しかかろうとしている我が夫は、
ここ最近でかなり太ってしまい、
それをオジサンのたしなみ程度には気にしているようなのである。
オバサンのワガママに付き合い、
余計な肉を増やすことほど残酷なものはないので、
ひとまずテメェでどうにかしようと思っている。


ただ、
ギャンブル的考察からも抜け出せず、
それがHARBS巡礼における、
新たな楽しみになっているのは言うまでもない。
まったくもって不純な巡礼である。
そしてこの結果を、
近々お話しできたらと思っている。

 

 


※次回は9/10に上げます

ツクリバナシの話

中学生の頃、家が近所の子と一緒に通学していた。
その子は待ち合わせ場所に朝ごはんのパンを食べながら登場する"少し変わった子"であった。
「歩きながらものを食うな!」としつけられて育った吾輩からすれば、
それは十分に変わっていた。


彼女が食べていたパンが、


食パンだったのか‥
クロワッサンだったのか‥
元祖悪魔パン"ネオバターロール"だったのか‥
みんな大好き"北海道チーズ蒸しケーキ"だったのか‥
青春の味"ローズネットクッキー"だったのか‥


その記憶は定かではない。


しかし、
吾輩が中学生だった2001年には、
"北海道チーズ蒸しケーキ"のミニサイズは売ってなかったはずである。
まさかあの通常サイズの"北海道チーズ蒸しケーキ"を、
10分もしない通学路で食べきれるはずがない。


(じゃあ"ローズネットクッキー"かしらん?)
とも思うが。
あんな欲望と希望と絶望のかたまりみたいなパン‥
いや、
あれは"ローズネットクッキー"という名のドーナツではあるのだが。
いずれにせよ、
あやつを愛してやまない10代をおくってきた吾輩から言わせてもらうと、
まともな親なら、
あのようなものを朝ごはんに出したりはしない。
とか書いていると、
(うほ‥ "ローズネットクッキー"食いたいぞなもし‥)
さすが"欲望と希望と絶望のかたまりみたいなパン"‥
厳密には"ドーナツ"である。


(したらば‥元祖悪魔パン"ネオバターロール"だったのかねぇ?)


いいや。
待て。
待つのだ。
パンが何だったのかはそう重要ではない‥!
吾輩は"みんな大好きクラシック菓子パン"の話をしにきたのではない‥!


つまり、だ。
10代の何パーセントかをマンガに浸かって過ごした吾輩の脳は、


「いっけね!遅刻するー!」
とか言い。
食パンをくわえてあわてて家を出る。


‥的なシーンは、マンガの中でだけのことだと分別していたのである。


しかしそのシーンに限りなく近い光景
(彼女の場合、ゆっくり歩いてゆっくり待ち合わせ場所に到着していたのだが)
を目の当たりにした時‥
吾輩は
(本当にこんな人居るんだ‥)
と思ったし、
とにもかくにも可笑しかった。


生きている限り、
そんな可笑しな場面に出会いつづける(しかも無料で)のだから、
何かを失う日々でしかない人生も、
そう悪くはないように思う。
何かを得たという実感より、
何かに出会った感動の方が、
よっぽど効果があることを、
37歳の現在、
ひしひしと感じている。


一昨日、
会社の最寄駅に着いた時。
早朝の駅のロータリーで、
ワンカップのフタをあけているおじいさんが目に入った。
おじいさんは満面の笑みを浮かべ、
それに口をつけた。
絵に描いたような"飲んだくれじいさん"という感じがして、
吾輩は笑うのをこらえながら会社までの道を急いだ。


翌朝、
そのロータリーの少し先のところに、
機内持ち込み用サイズのスーツケースと、
その横で腰かける、
例の"ワンカップおじいさん"がいた。
スーツケースの持ち手部分には、
小さなホワイトボードがひっかけてある。
よく見えなかったが、
何やら文字が書いていた。
おじいさんはというと、
ストロングゼロと思しき缶チューハイを飲んでいた。


ホワイトボードにはおそらく、
物を乞うような文句が書かれてあったのであろう。


吾輩は、
"事実は小説よりも奇なり"
ということわざがとても好きなのである。

 

 


※次回は9/3に上げます

複雑な気持ちの話

去年の秋、生まれて初めて"栗の渋皮煮"なるものを作った。
あまりに手間暇がかかり


(んなモン、二度と作るかぁぁぁあ!)


と、渋皮を指のはらで優しくこすりながら激高していた吾輩だったのだが。
不思議なことに、
あの果てしなく続くかのような作業を恋しく思う自分がいる。


ケバケバした渋皮をつるりとした表面にするために、
3回ものアク抜をするわけだが。
それが‥
まぁ!
まぁ!!
まぁ!!!
骨が折れる。
加えて、栗が割れないよう注意していても、
ひとつふたつはどうしても割れてしまい、
その度に心までもが折れる。
出来上がった頃には、
複雑骨折よろしく、
抜け殻同様となったことを、
今でも時々思い出す。


それなのに‥だ。
あのなかば儀式的な作業を
(今年もやりたいのぅ‥)
と思うバカな自分がいる。
普段からゴールの定められていないものに興味をもてないくらい"せっかち"な吾輩ではあるが、
手間暇かけるものに関してはそこまで嫌いではない。
しかしミステリー小説を後ろから5ページめくったところから読み始めるくらい"せっかち"ではある。
きっと始める前から終わりの目星をつけておかなければ不安なのであろう。
"せっかち"なのか。
それとも器が小さく、
ケチなのか。
まぁ、自分に対してケチなだけなら、人様に迷惑をかけることはあるまい。


ほいで"普段から果てしないことに興味をもてない吾輩"は、
イモクリナンキンの中では栗が一番好きで、
秋の味覚の中でも栗を上位にランクインさせるほどの栗好きなのである。
栗の名産地、小布施町にて、
毎年9月から10月までの間に提供される"新栗"を使用した"朱雀"という、
厳密に言えばモンブランではないのであろうが、
モンブランに似た逸品を、
(いつかは食べてみたいのぅ‥)
と思うくらいには栗好きである。
「え‥食べたことないんじゃ、栗好きって言わないのでは‥?」
なんて思われても、
吾輩は堂々と
(フン!そのレベルの栗好きと言っておるのじゃ!)
と高らかにニワカを叫ぶ。
ちなみに"甘栗むいちゃいました"を自分で買ったことはない。


そんなニワカの栗好きではあるが、
奴ら(※栗)を自身で下処理することには大変興味があるし。
大変だとわかっていても、
なんだかやりたくなってしまっている。
しかし、
去年こさえた渋皮煮しかり、
我が家で栗を食べるのは吾輩しかいない。
生まれた時から"のんべえ舌"の我が夫は、
生姜焼きやお造り、
とうふやら鍋焼きうどんが好きで、
イモクリナンキンなぞはてんで興味がない。
吾輩が好んで作るカボチャの煮物を、
3つつまめば、
まずまず食べたほうになる。
本人曰くカボチャはそこまで嫌いじゃないらしく、
芋栗も同様に別に嫌いなわけではないらしい。
単純に興味がないだけで、
興味がないから視界にも入りづらいようだ。


そんな栗には興味のない我が夫だが、
つい先日、
衝撃的なことを言っていたのである。


「俺ねー、栗ごはんは好きなのよ!」






なんですとー!?!?!?
8年以上も一緒にいて、
いまだに初めて耳にする情報があるとは。
いやはや‥驚きである。
それに甘いのか辛いのかがわからない栗ごはんなぞ、
"酒飲みが一番嫌いそうな食べ物"のように思うが‥
そう思うのは吾輩くらいなものなのであろうか‥


ちなみに吾輩はというと、
大の白米好きゆえ、
味のついたご飯は全てタブーとなる。
よって栗ごはんもタブーとなり、
秋でも栗ごはんが食べたいという気持ちにはならない。
だから栗を使った料理というので真っ先に候補に上がるのは渋皮煮となり、
それ以外で栗を使った料理はまったく思いつかない。


今日は朝から栗ごはんのレシピを見ては、
その工程の長さに驚いていた。
渋皮煮とは違うので、
多少の工程に違いはあるが。
あの儀式のような栗のアク抜きはそんなに変わらない。
そこをイメージトレーニングすると、
やはりやりたくて仕方がなくなる。


栗を調理する理由はできた。
"夫の好きな栗ごはんを作るため"
あとはこの"栗儀式"をいつにするかである。
理想的なのはメンタルに余裕がある日だ。
が、余裕があっても"複雑骨折"するであろうから、
気合いとおいしそうな栗が手にはいったら、
すぐに決行することにしよう。

 

 


※次回は8/27に上げます

正解のない正解の話

平日の午前中、
最寄り駅のスタバに行った時の話である。
フードとドリンクを買った吾輩は、
レジ前にあるシェア型の大テーブルに座り、
かばんからPCを取り出していた。
作業の準備をしていると、
自分のうしろから


「店内用のグラスでご用意しても大丈夫ですか?」
 
というフレッシュな女性の声が聞こえてきた。


ふむ。
ややフランクな接客である。
声もみずみずしいし‥
(学生かしらん?) 
と、自分の背後で接客する店員さんを想像した。


吾輩のオーダーをとってくれた店員さんとは別のかたのようである‥
このたびオーダーをとってくれたかたは、


「そちらのフードですと、無料でドリンクのサイズアップができます。トールでご注文いただきましたが‥トールをグランデになさいますか?それともショートをトールになさいますか?」


と、めちゃんこ丁寧な‥いわゆる"スタバっぽい接客"をしてくださった。
グリーンのエプロンでいらっしゃったものの、
アラフォーと思しき"朝勤のベテラン勢"という感じ。
学生やまだスタバに勤めてまもないかたは別として、
こういうサーヴィスを受けられるのがスタバの魅力であろう。
競合店より商品の値段が高くても、
こうしたクオリティの高い接客が受けられて、
清掃の行き届いた店内を利用できるのなら、
吾輩は惜しむことなく対価を支払う。
やや高めの商品に、
(文化はないが)チップ代が含まれていると考えれば、
より納得がいく。


ふと自分のiPhoneを見ると、
ちょうど10時をまわったところであった。
フランクでみずみずしい声の女性は、

10時入りの店員さんなのであろう。
吾輩のオーダーをとってくれた店員さんには、


「店内用のグラスにお入れしてもよろしいですか?」


と、聞かれていた。
"フランクガール"はやはり学生さんなのではなかろうか‥


しばらくすると、
年配の女性の声で、


「薬を飲むので、お水をいただけますか?」


という声が聞こえてきた。
するとすぐに例の"フランクガール"の声で


「氷は入れますか?」


というレスポンスが聞こえた。
年配女性はそれが聞き取れなかったのか、"フランクガール"の質問を聞き返していて‥
彼女はゆっくりめに

 

「おみずに、こおりは、いれますか?」


と再度尋ねていた。


吾輩は反射的にそのやりとりの方向を向いてしまい、
"フランクガール"の艶やかなヴァージンヘアと、
化粧をしていなくても十分に魅力のある横顔を目視した。
まんまると愛らしい目には、
もちろんアイメイクはされておらず、
上を向いた口元は、
彼女のはつらつさを物語っていた。


おそらくだが‥学生のようである。


言葉遣いもそうだが、
十代で
"薬は常温の水で飲むのが好ましい"
という知識を持ち合わせている人間は少なかろう。
しかも今は夏で、
連日の猛暑である。
"飲むものは皆、冷たいほうがいいに決まってる‥!"
‥そう考えるのが、健康的?平均的?な十代の思考のように思う。
冷たい飲み物を飲んだところで、
そんなに体温の低下を感じられないのもまた十代の特長ではなかろうか。


だから薬を飲む年配女性にも、
氷入りの水のほうが好ましいと思ったのではなかろうか‥
歳をとればとるほど、
体に入れたもので体温が左右されることに気づく。
37歳の吾輩は、
まだ30度超えの日には、
冷たい飲み物を欲しがってはいるが‥
これが先程の年配女性‥
おそらく70代の女性ならどうだろう?


30度以上もある屋外から店内に入った時に、
寒さを感じることなく、
自然と汗が引いていくような室温に整えられているスタバのような店は‥


(年配者にとっちゃぁ"寒い"って感じるのかしらん?)


"薬は常温の水で飲んだほうがいい"ということを知らないであろう十代くらいの女性と、
年配者が夏場のスタバの室温を寒いと感じるかがわからない37歳の女性(吾輩)‥
重なる部分もあるにはあるが、
知らないことを
(なんだか素敵だ‥!)
と思えたのは、
"フランクガール"が水に氷を入れたほうがいいのかを、
彼女なりの気遣いでもって尋ねたためであろう。


吾輩のオーダーをとってくれた"朝勤のベテラン勢"という感じの店員さんなら‥


「冷たいお水もご用意できますが、常温のお水のほうがよろしいでしょうか?」


もしくは


「冷たいお水と常温のお水、どちらでご用意いたしましょう?」


と尋ねるように思う。


でも、


「氷は入れますか?」

 

がベストアンサーな気がした‥
そんなジュウゴノヨルではなく、
サンジュウナナノアサであった。

 

 


※次回は8/20に上げます