33年間生きてきて。
一度も
(ああー！味噌ラーメン食いてぇー！)
と思ったことがないのですが。
今宵の選択肢
"オムライス"
"ハンバーガー"
"ラーメン"
の中からどれにしようと決めかねていると。
「ビョォォォオ！」
と前方よりふいてきた木枯しによって。
(うぎゃぎゃぎゃぁぁあ！)
とだしぬけにオールバックになってしまったせいで。
(あ。味噌ラーメン食べたい。)
と思ったのでごじゃりまつ。
(ああ、"そうだ京都、行こう。"ってこういうことね。)
なんて。
思いたくなったりならなかったり。
本当は。
なんとなくの"エスケイプ"であって欲しかったりなかったり。
今宵も腹と心を空かせて渋谷飯だす。
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いやはや。
東京生まれHIPHOP育ちにあこがれて上京した、
青森生まれ中華そば育ちの私は、
ラーメンと言ったら
("醤油"一択！！！)
というくらい素朴な醤油ラーメンもしくは中華そばが大好き。
あとは"〜軒"とつくタイプの中華飯店の広東麺。
(大好物！)
川崎駅にある"太陽軒"という中華飯店の広東麺(※こちらでは広東麺は"五目そば"という商品名)が大変に美味でして、
川崎大師に行く前には必ず食べるという習わしもあります。
(※まだ2回しかしたことがないので、正しくは「習わしにしたい」)
私は広東麺の醍醐味はあのたっぷりの餡だと思うのでつ。
とはいえ高い確率で食べ進めている内に
(ぎゃはー！？餡はどこじゃー！？！？)
と、餡がスープに溶けてなくなってしまいます。
"太陽軒"の広東麺はそれがなく、
いつまでも餡が具材をホールド！
赤茶色の湖(スープ)の水面で結集された具材が、
最後の一滴まてまおいしく食べられます。
ちなみに。
"太陽軒"に行くと皆様そろって"五目焼きそば"を食べておられます。
"五目そば"を注文すると
「"五目焼きそば"ではなく"五目そば"でよろしいでしょうか？」
と確認されます。
看板料理は"五目焼きそば"らしいッス、よ。笑
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またしても余談にかまけてしまいました、すみまてぬ。
今宵たずねるのは道玄坂の端に位置する【炙り味噌らーめん 麺匠 真武咲弥(あぶり みそらーめん めんしょう しんぶさきや)】です。
漢字が苦手なわたくしめ。
この店名を読むのに大変手間取りました。
なんだか男臭いのと、
「ウチ、極めてますから」
という信念が感じられます。
私は空っぽの胃袋をたずさえ、
あいも変わらず人であふれかえったスクランブル交差点を抜けました。
ひたすらに道玄坂を登ってゆくと、
ほどなくして左手に見えてまいります。
店の外にタッチパネル式の自動券売機があり、
先にここで食券を買うシステムらしいです。
英語や中国語での表記もあり、
外国人観光客にも優しい店であることが伺えます。
その中に"ヴィーガン"という表記もあったので、
今やラーメンは世界的な食べ物になりつつあるのだなと感じました。
私が外国人の方に日本食をすすめるとしたら、
寿司や蕎麦なんかよりも安価で食べやすいラーメンをすすめます。
あとはココイチのカレーや、
薄皮たいやき。
食べる頻度の高い日本食のほうが、
"ちゃんと日本食をしている"ような気がします。
私は"ヴェジタリアン"や"ヴィーガン"ではないのですが、
それらに対する非常なるあこがれがあります。
しかしながら
(ヴィーガンラーメン高っっ！！！)
まさかの¥1000オーバー。
ラーメンでその値段はあかん。
本当にうまいラーメンは¥900内におさまるもの。
観光客向けなのかしらん、にしても高い。
いや、それだけ豚を野菜で代用するのに高い技術と手間、大量の食材が必要になるのだ。
(そうか‥ならば仕方あるまい‥)
気がついた時には"ヴィーガン辛味噌野菜"をタッチしていました。
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店に入り、
自動券売機から出てきた食券を店員さんに渡しました。
メインはカウンター席でして、
テーブル席が2、3席ほど。
人の入りはまずまずで男性客がほとんどでした。
店員さんにカウンター席を案内され、
あたたかいおしぼりとお冷をいただきました。
ラーメン屋さんでちゃんとしたおしぼりを出すあたり、
(丁寧ですなぁ‥！)
日本のクオリティの高さを誇示するためなのでしょうか‥
なにはともあれ、
女性客には嬉しいサービスかと思いました。
お冷のピッチャーは各席の近くにありますし、
紙エプロンと髪の毛をしばるためのゴムの用意もあります。
(至れり尽くせり、あざーっす！)
この設備なら¥1000オーバーは納得です。
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7、8分もすると
「オマタセシマシター、ヴィーガンラーメンデス」
と、外国人のホールの方が持ってきてくださりました。
(むほぉ！すごい野菜の量！)
鮮やかに茹でられたキャベツに、
細かに切られたネギ。
密かに汗ばんでいるミニトマトがこれまた可愛い。
味噌ラーメンの相棒のコーンが浮かぶ奥には
(ごん太メンマくん！)
メンマは穂先メンマが好きなのですが、
たまに遭遇するこのタイプのも
(LOVE！！！！！)
具沢山のラーメンを目の前に食欲が加速したので、
さっそく
(いっただきまーす！)
辛味噌で頼んだだけあって、
スープは程よく辛く、
少々オイリーな印象も。
"ガツンと味噌！"ではなく"あっさり味噌"な感じなので、
濃いめの塩ラーメンに近いかも。
濃厚と表現する方もいるかもしれないのですが、
私はわりとあっさりとしていて、
しつこくない味噌だと思いました。
スープと野菜をからめて食べるとちょうどよく、
(スープカレーに似てるかも！)
では、てんこもりの野菜でかくれてしまった麺を発掘しませう。
(おほほー！麺も大量なのねんー！笑)
女性はマジの覚悟が必須。笑
ちなみに私は、
悪いなとは思いつつもどうしても食べきれず残してしまいました。
それほど量が多く、
もしも少なくすることができるのなら、
そうすることをおすすめします！
味噌のスープによくからみそうな太麺は、
しっかりとした歯応えで、
(ああー、味噌ラーメン食ってるって感じー！)
と思いました。
そして肝心のヴィーガンポイントですが‥
確かに。
動物の香りは感じられませんでした。
しかしこれほどまでに深いコクを
(野菜だけで‥？)
と考えると、
やはりすごい技術が必要になると思います。
何時間もかけて野菜だけでダシをとるのでしょうか‥
「すごい」以外の言葉は出てきませんですぜ、兄貴‥！
さきほども申し上げましたように、
今回は食べきれずに残してしまいました。
次回は麺少なめでグルテンフリーの玄米麺にし、完食を目指します。
ウチもこの頃、
玄米の生活をたのしんでいるのですが‥
やはり白米のうまさにはかないません。
驚くべきことに。
先日私はチャーハンで白米を食べたわけですよ。
ティファニーで朝食を食べるよりも、
チャーハンで白米を食べるほうが幸せなんでしょうねぇ。
はぁ‥
新米にゃぁおかずはいらんのな。
今宵も渋谷に感謝。
