日々のこと

昭和61年生まれの既婚子なしの女が、思ったことをだらだらと話すブログです。

【かんから食堂】@渋谷

渋谷にいきつけのラーメン屋があれば、こうして難民になることはないのだけれど。

渋谷にいきつけのラーメン屋がないので、
こうして難民になっているわけで。


すでに口は“ラーメンの口”‥
醤油、なければ辛味噌
もはや塩やとんこつでも
(出てこいやぁ!)
といった感じで、
そんなことを考えていたら、
もはやうどんや蕎麦でも良くなってきたのです。


ひとまず。
渋谷ヒカリエでご祝儀袋を選んでいた私は、
その任務を終えるべく、
(「あなたが選ぶのはこの金の袋ですか?それともこの紺の袋ですか?」)
(「てぇぇぇぃ、神さま!あちきは迷ってるんす!」)
(「なぜ迷うのです。心のまま選びなさい。全ては心が知っています。」)
(「心とは空模様のごとく、気まぐれでやんす!」)
(「ならばその気まぐれやらをとらえればいいだけのこと。」)
(「神さま、あちきは気まぐれをとらえられるほど長くは生きていないでやんす!人生という修行は始まったばかりでやんす!」)
(「齢(よわい)三十二にもなってなにをぬかすか、この愚か者め。付き合ってられん(ドロン!)」)
(わー‥本当に“ドロン”した‥‥‥うーん、やっぱ金色かな。)
と、一人二役のしょーもない茶番劇をしたかどうかは定かでないものの、
迷いに迷ったあげく、
金色のご祝儀袋を選び会計をしてもらいました。


最近はかわいいご祝儀袋が多く、
いかにクラフト文化が進んでいるのかがわかります。
日本の“紙の技”はため息が出るほどに美しくて、私も大好きなのです。
まさに“紙業(かみわざ)”と呼べる技術ですね。


今回は“U.Q”という雑貨屋さんで購入しましたが、
同じくヒカリエに入っている“Today's Special”や“d47 design travel store”というお店のものもオススメです。

 


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無事に任務完了となったので、
腹を満たすべくヒカリエを後に。


渋谷駅から南東方面にある麺類の店を思いうかべたところ、
ラーメンでもうどんでも蕎麦でもない、
うってつけの店があることを思い出しました。


今日は渋谷でソーキそば。
“銀座で警官ごっこ”じゃなくてすみません。


実は私。
ソーキそばを食べたことがないのです。
沖縄に行ったこともなければ、
沖縄料理屋に行った回数も数える程度。
ソーキそばに出会わずに、
32年間も生きて行くことができるらしいっすね。
しかしながら自称ではありますが、
沖縄のイントネーションの真似は得意です。笑

 


ヒカリエを背にして歩道橋を渡り、
渋谷ストリームのエスカレーターを下って徒歩3分。


店名よりもでかでかと書かれた“沖縄そば”の文字。
今宵はこちら【かんから食堂】で、
ソーキそばをいただくことにします。

 


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「いらっしゃーぁせー!」
カウンターメインの細長い造りの店内。
奥に小上がり席があって、
早くも飲み始めた方々の声がしています。


カウンター席にはサラリーマンが2、3人。
定食なんかもあるらしく、
私と入れ違いで帰られた男性の席には、
空になった小鉢と茶碗と平皿がありました。
一杯ひっかけることもできるし、
がっつり夕飯をいただくこともできるようですね。


「お好きな席へ」と言われたので、
入り口付近のカウンター席につきました。
(さぁーて、メニューは‥っと)
おめあてのソーキそばのページをめくると、


--------------------
沖縄そば
沖縄そば¥650
・ソーキそば¥830
--------------------


と書かれてあり、
続いて“野菜コロッケそば”や“パクチーソーキそば”などの変わり種が書かれてあります。


(むむっ!?“沖縄そば”と“ソーキそば”は違うのか!?)


沖縄を微塵も知らない私は、
この時まで“沖縄そば”=“ソーキそば”だと思っていたのです。
“博多ラーメン”=“とんこつラーメン”だというように、
別の呼び方だと解釈していました。


いそいで“ソーキ”を検索すると、
“豚の骨付きあばら肉”であることが判明。
つまり“沖縄そば”に“豚の骨付きあばら肉”が入っていると“ソーキそば”になる‥
(で、合ってるんですかね?)
間違っていた場合にはご勘弁を。


とりあえず私は“ソーキそば”を食べに来たので、
「すみません、“ソーキそば”をひとつ‥!」
と若い店員さんに伝えました。

 


ひとつ席を空けて座っていたサラリーマンの男性は、
店員さんに泡盛についてたずねていたり。
私の後に入ってきたサラリーマンの男性の方は、
メニューも見ずにゴーヤチャンプルー定食を頼んでいたり。
(男性に愛されているお店なのねん!)
という印象を受けました。

 


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「お待たせしました、“ソーキそば”です!(ドドンッ!」

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(ほぇー!素うどんみたいなのねー‥!)
あっさりとした見た目。
そしてスープに浮かぶ油。
確かに、こういう“そば”というか麺料理を、
私は食べたことがありません。


さっそくスープをすくってゴクリ。


(関西のうどんみたいだけど‥なんだろう、何かが違う‥)
沖縄そば”はやはり“沖縄そば”でしかないのでしょう。
あっさりとしているのに、
ここかしこと感じられるコク。
(うーむ、うまいです‥!)


ごくごくとスープをすすり、
かまぼこをかじりました。
限りなくうどんに近いスープなのでナルトよりもかまぼこが合います。


麺は乾麺のうどんに近く、
ツルツルとしていてのどごしが◎


そして、
(待たせたな、ソーキ氏!)
プルプルのソーキ氏をガブリ。
この至福ったら‥
(たまら〜〜〜ん!)
たっぷりのコラーゲン。
そして肉の繊維感。
噛めば噛むほどでてくる肉のうまみに完全陶酔。
このソーキ氏‥
(悪魔の食べ物っ!!!)
ソーキそばを初めて食べたので、
無論、ソーキ氏も初でした。
沖縄に行った時には必ずソーキ氏は食べようと思います。

 


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すっかりと冬の気温となり、
この頃はえり巻きがなくては出かけられないほどです。
私は1年の中で冬の朝が最も好きなのですが、
なぜ自分はこうも、
(朝焼けに心を奪われるのだろう‥)
と考えていた矢先。
ついこの前までは、
桃色に染まっていたいた東の空が、
藍色をまぜたオーシャンブルーに、
燃えるような橙(だいだい)が重なっていて、
なんだかよくわかりませんが、
(よっ!カリフォルニア感!)
と心の中でたたえ、
こんにちも幸せであることを感じました。


2019年になります。
皆さまが幸せであることを祈っております。
本年もたいへんお世話になりました。