最寄りのイトーヨーカドーの惣菜コーナーから、大好きなカツサンドがなくなって早(はや)半年。
基本土日休みの私は、
金曜の夕飯を“開放日”としており、
その日だけはビール
(※といってもカロリー気にしぃのの糖質0アサヒスタイルフリー。給料日後なんかには糖質70%オフの麒麟グリーンラベル。0と70%オフの差は神のみぞ知る世界。南無。)
に、
(えぇい!20%オフだろうが買ってやっぞー!おのれぇぃい!20%オフカツサンドー!)(※MAXは40%オフ)
いくらか割引かれた例のカツサンドという組み合わせで、
私の中での贅を尽くした“晩餐”を味わうということをしていました。
もちろんそれは半年前までの話。
惣菜コーナーから“あやつ”が消えたあとの金曜は、
ウズラの入っていない広東麺よろしく、
味気のないものに変わり果ててしまいました。
それほど私はビール×カツサンドを愛しており、
カステラ×牛乳
よりも
夏×茹でたての枝豆
よりも
ふと思い立った日×焼うどん
よりも
(ラブ!フォーエバー!!!)
断然、ビール×カツサンドに軍配が上がります。
(※途中、食べ合わせになっていない)
そして何度も言いますが、
“イトーヨーカドーの惣菜コーナー”にあるカツサンドであって、
“イトーヨーカドーのベーカリーコーナー”にあるカツサンドではありません。
つまり。
惣菜として売られている“ロースとんかつ”を、
店内で食パンにはさんで加工した“カツサンド”ということになります。
(食パンもセブン&アイの耳までやわらかいやつやねん)
まい泉のカツサンドとて。
肉の万世のカツサンドとて。
到底敵わぬ‥
(いや、あれはあれで味わい深いカツサンドぞ?)
“イトーヨーカドーの惣菜コーナー”にあるカツサンドは
『ザクッ!』※衣の音
『じゅわぁ〜』※ソースのしみ具合
『ふまふまふなぁ〜』※パンのやわらかさ加減
という奇跡の三重奏。
たっぷりのソースに負けない衣の食感といい、
それをやわらかく包みこむパンとの一体感。
食べた瞬間に層がバラけるどころか、
真ん中に集まってくれて、
その合間からのぞくはソースをふんだんにかぶった千切りキャベツ。
(ぃよっ!あっぱれ!)
もはや類を見ないクオリティの高さに、
どれほどのファンを持つのかと考えるのも恐ろしくなります。
そんな私とカツサンドの甘く切ない日々は終わりを迎え‥
この頃はもっぱら
(ポテコにアサヒスタイルフリーじゃぁぁあ!ケッ!)
まさに味気なき金曜の晩餐。
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ま。
そんな日々に喜びと潤いを与えるのも。
(大人の務めっちゅーやつですわ)
この度は渋谷であって渋谷でない‥
ほぼ代官山と呼んでもいい場所まで足を運んでみます。
そもそも私はサンドイッチの中でもカツサンドが、
“前前前世”のように“大大大好き”なのです。
(ちょっと何言ってるかわかんない)
ビールがあろうがなかろうが、
結構な頻度で食べている好物でもあります。
渋谷付近の飲食店を探していた時に、
たまたま巡りあった【Tokyo Kenkyo(トウキョウケンキョ)】という一軒のカフェ。
Google先生いわく、
『カツサンドは、丁寧に下ごしらえをした逸品で、代表的メニューのひとつ。ドリンクは、柚子ソーダなど自家製ソーダがおすすめ。』
とのこと。
決して長くない足を延ばし、
今宵も渋谷でひとり飯にごじゃります。
長い前置きがなんの伏線にもならないことは、
私がミステリー作品を最後から読む人間であることに原因があるとか、ないとか。
(ないやろが!)
いつも話が長くてごめんなさいやじん。
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渋谷駅を西口から出て、
歩道橋、
のぼり坂と歩いて行くと、
不思議な住宅街に入ります。
(この界隈に住む人ってどんな人なんだろ‥)
おそらくワンルームで家賃10万以上。
駆け出しのアイドルやモデル、
若い起業家の匂いがプンプンします。
渋谷と代官山の間なので、
通行人もみな、
奇抜な髪型に小洒落た服装‥
小さいアパレル企業なんかも多いのでしょうか。
ショールームのような外観の建物も多く見受けられました。
駅からおよそ10分。
Google先生も10分と言っていましたが、
“およそ”
はつけるべきだと思います。
暮れゆく初夏の夕闇に映える、
暖かなオレンジ色のライト。
アットホームな印象を与える【Tokyo Kenkyo】は、
建物の2階にあります。
階段下にはわかりやすく立てかけ看板もありけり。
(ほぇ〜‥モーニングもやってんだぁ‥)
それもそのはず。
営業時間が20時までで、
ラストオーダーが19時30分なのです。
ディナーで行く際は気をつけなければなりません。
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「いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞー‥」
予想通りこじんまりとした店なのですが、
(店員さん多っっ!)
カウンター席を挟んだ細長いキッチンに二人。
ホール係の方が女性一人、男性一人で、
女性の方はおそらく身内のカフェの方?と話をしています。
先客はその身内の方だけで、
私が席についてからパラパラとお客さんが増え始めました。
(平日のこんな時間帯にも関わらず、お客さん入るんだー‥人気なのねんー‥)
私が入店したのがラストオーダーの30分程前。
(これが食べログ3.55の実力か‥!)
食べログは3.5から4未満のお店にアタリが多いような気がしますが、
おそらくそれは気のせいだと思います。
(※なら言うなや)
「お決まりになりましたらお呼びください」
立派なメニューを開き、
まずは“SANDWICH”の欄を見ます。
(カツサンドは“極厚の豚ヒレサンド”と“生モッツァレラの極厚豚ヒレサンド”の二種類なのね)
思う存分、豚を味わいたいと思ったので、
今回は“極厚の豚ヒレサンド”にすることにしました。
(飲み物はぁ〜‥‥‥)
いくつかお酒もあって、
ビールはカールスバーグドラフト。
(けどなぁ‥‥‥)
Google先生は言っていました。
『ドリンクは、柚子ソーダなど自家製ソーダがおすすめ。』
ここは先生の教えにそい、
メニューの一番最初にあった“NEKTAR DRINK”の欄を見てみることに。
(へぇー、美味しそー‥!)
シンプルなものが好きなのでBASEは“高圧無糖炭酸”一択。
(ううーっ‥“繊細なキウイ”と“南国のアップルマンゴー”とで迷うううぅぅ!)
悩みに悩んで、
「“極厚の豚ヒレサンド”と“高圧無糖炭酸”のBASEで“繊細なキウイ”をお願いします」
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「“高圧無糖炭酸”と“繊細なキウイ”でお作りしたNEKTAR DRINKです(コトリ)」
(ぎゃはー!シャレオツ極まりなひー!!!)
今流行りのエディブルフラワーなのでしょうか‥
なんとも美しき容姿にときめかずにはいられません。
のどがかわいていたので早速ズズズズズ‥
(うわっ!結構キウイ!うまばやしー!)
キレのある炭酸に、
ほどよい甘さの果肉入りキウイシロップ。
(繊細な人間じゃないから“繊細なキウイ”かはわからんが、とにかくマイウー♪)
これは普通のジュースとは比べものになりません。
それくらい。
美味しいのです。
私は丁寧で透きとおったこの味に陶酔しきってしまいました。
(うーむ、やんごとなきソーダ‥で、カツサンドはまだかのぅ?)
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まだかまだかと待ちわびることおよそ20分。
「お待たせしましたー、ヒレサンドです(コトン)」
そこですかさずわたくし、
「すみません、写真撮ってもいいですか?」
と、ホールの男性店員さんにお尋ね。
店員さんは、
「もちろんでございます」
と、スマートに回答してくれて、
同時に私は、
先日買い物で訪れた、
ユナイテッドアローズの店員さんのことを思い出しました。
アローズで会計をしていた時。
私はその前に買い物をしていた店の商品と一緒に袋に入れてもらうことを依頼したのです。
その際、かさばるという理由から前の店の袋を処分してもらえないかと尋ねました。
会計をしてくれていた女性店員さんは気持ちのいい表情とパリッとした声色で、
「もちろんでございます」
と言い、
それが媚びた感じでなく、
ただ真っ直ぐに気持ちのいいものだったので、
(私も技として持っておきたいなぁ、この言葉‥)
と、思ったのです。
即座に
「もちろんでございます」
は、言い方にもよりますが結構“ズキュン!”とくるものらしいッス。
お言葉に甘えて写真を撮った後、
紙おしぼりで手を拭き‥
(レディー‥ファイッ!)
容赦なくかぶりついた自分に、
寅年生まれの本能を垣間見ました。
口一杯に“幸せ”を頬張り、
あごをもっちゃもっちゃ。
このダイナミックな肉からはがれ落ちない奇跡の薄衣。
新鮮なお肉なのか、
柔らかくてジューシーな食感。
豚特有の臭みは全くなく、
ただただ
(うまいっっ!!!)
ソースはケチャップ寄りのフルーティさがあり、
そこまでびしゃびしゃにはかかっていません。
(何事もあんばい大事!)
つけ合わせのフレンチフライはサクサクカリカリ系。
ちと罪悪感がよぎるほどのオイリー感だったのと、
胃もたれを気にして少しだけ
(辞退‥本当にすみません!)
ビンテージのようなカトラリーがとても可愛いかったので、
それも一緒に写真におさめました。
食パンはおそらく6枚切りのものでしょう。
特別な感じはしなかったのですが、
それがこの黄金比をうみだしているような気がします。
具がこんなにも主張しているんだから、
パンはオーソドックスなもので十分。
食べ応えのある少しリッチなカツサンド。
私は月イチでも
(全然アリだわーっ)
と思いました。
また、Google先生に教わった自家製ソーダも超絶オススメです。
持つべきものは、
友に師でありますな。