日々のこと

昭和61年生まれの既婚子なしの女が、思ったことをだらだらと話すブログです。

【どうとんぼり神座】@渋谷

ひとまず。

(米じゃないんだよなぁ‥)


茶碗にふくふくと詰められた白米でなければ、
中華鍋でジャンジャン炒められたのも違う。
渋谷のお粥専門店は知らないし、
炊き込みご飯なぞ、
居酒屋でしか食べたことがない。
ちなみにラーメン屋さんなんかで見かける“かやくご飯”というものは、
関西圏における“炊き込みご飯”の呼び名なのだとか。


定食、とんかつ、寿司、カレーなどのソウルフードが削れ、
(やっぱりアレかなぁ‥)
と思いつくのが、
“ラーメン”
でございまつる。


今宵も腹を空かせて渋谷ディナー。
“から騒ぎ”という言葉が似合うこの街を、
知れば知るほど好きになっていくのは、
渋谷に洗脳されているからなのか‥
いやいや、
魅了されていると言ってくれたまへ。

 


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前々からめぼしをつけていた【どうとんぼり神座(かむくら)】。
店の外からはあまり中の様子は見えませんが、
お客さんの出入りが激しいことから
(人気店なんだろうなぁ‥)
と思っていました。


外にある券売機で食券を買う方式らしく、
券売機の上にある写真入りのメニューを見上げ‥
(ふむ。一番大きい写真は¥1080の“小チャーシュー煮卵子ラーメン”‥これがイチオシもしくは一番人気なのかしらん。)
ラーメン屋さんにも関わらず、
唐揚げやスープ春雨、
(まさかのこんにゃくラーメンもありけり!?)
なんとも至れり尽くせりでありまつる。


また、私が見上げていた写真入りのメニューの左隣には、
中国語で書かれた同じメニューがありました。
なんとも至れり尽くせりでありまつりそ。


メニューを目で追い、
“煮卵ネギラーメン”“ネギキムチラーメン”と並んだそこに‥
(むぅ‥?“おいしいラーメン”¥750ですって‥?)
突如として現れた
“おいしいラーメン”
というメニュー。
写真からし
(ふつうにおいしそう‥)
おそらくこれが【どうとんぼり神座】のベーシックなラーメンなのでしょう。


“ふつうのラーメン”という名前にするのは忍びなかったのでしょうか、
とにもかくにも、
(“おいしいラーメン”、きみに決めた!)
と、ポケモンをあまり知らないくせに、
そう唱えてボタンを押しました。

 


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「いらっしゃいまぁーせぇーい!」
なんともハツラツな声色に出迎えられ、
中央の厨房に目をやりました。
(店員さん多っっ!)
すかさず愛想のいい女性店員さんが席を案内してくれて、
私はカウンターのスツールに腰かけました。
隣の男性のお客さんとは席をひとつ空けて座らせてもらい、
(お客様目線、大事!)
と、しょっぱなからの気持ちのいい接客に大満足。
こういう細かな気遣いができるお店は本当に素晴らしいと思います。


席の背後にはコートや荷物をかけるフックがあり、
(これまた至れり尽くせりでございまつる!)


席に着いた時に食券を渡していたので、
あとは髪の毛をしばり、
ラーメンが来るのを待つだけ。


(むぅ?こりは何だ‥?)


コショウやラー油に並んで、
透明のキャニスターがひとつ。
唐辛子のような赤きものと、
おそらくニラのみじん切りと思しきものが入っています。
周りを見渡すと、
左側のひとつ席を空けて座っているおじさんも、
右側のあんちゃんも、
(みんな入れてらぁ‥!)


巷で噂される、
(秘技“味変”っちゅうヤツですなぁ!わかりまつる、わかりまつる!!)
心の中でコクコクと頷いていると、


「おまたせしました“おいしいラーメン”です!(ドン)」


(のゎーっ!うまそげーっ!)
透き通ったツヤツヤのスープは、
豚バラの旨味が目で確認できるほど。
細かく切られた白菜の中には、
細切れの豚バラも混じっています。
(これぞまさしくイケメンパラダイスならぬ、豚バラパラダイス‥略して豚パラ!!!)
さっそく、
両サイドの男性陣を見真似て、
例のニラの薬味を
(投入!)

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この緑が入ったことで、
かなり写真映えするようなルックスになりました。
写真を撮り終えたので、
スープから
(いただきます!)


ぎゃふんと言うくらい
(こりゃぁ“おいしいラーメン”だわさ‥!)
あっさりとしていて、
豚と野菜の出汁のパンチがすごい。
こくがあるのにしつこくないという黄金比
ほのかに豚の甘味も感じられて、
(永遠にすすっていられるな、コレ‥)


麺は中太タイプ。
この大量の豚の脂にうまく絡まります。
個人的には細麺やちぢれ麺でも
(アリかなー‥)
と思いました。


白菜はグダグダ寸前のやや歯ごたえが残る頃の食感で、
麺と交互に食べると
(あんばいがいい!)


そして例のニラの薬味をスープに溶かしてズルルルル‥!
思った以上の辛さはなく、
ニラの香ばしさが鼻孔をくすぐります。
(むーーー!たまらんっ!)


【どうとんぼり神座】のラーメンは汁物の印象が強く、
ラーメンとカテゴライズされると不思議な気もします。
男女問わず好きな味であることは間違いなく、
私もとりこになってしまいました。

 


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余談ですが。
カウンターで麺をすすっている時。
『〜神座のこだわり〜』
と書かれたアクリルのメニュー立てがありました。
メニューではなく【どうとんぼり神座】の生い立ちが書かれていて、
『1986年7月1日、道頓堀の裏路地に4坪9席の小さなお店【どうとんぼり神座】が誕生しました。』
と始まり、あとはうんぬんかんぬんにんべんのつゆと続いて(?)いました。
1986年。
なんとわたくしとタメでございます。
(こんなところに同級生‥)
運命の出会いと今宵も渋谷に感謝。