日々のこと

昭和61年生まれの既婚子なしの女が、思ったことをだらだらと話すブログです。

【スープカレー食堂 ROCKETS 道玄坂店】@渋谷

以前たずねた時には、
「すみません、本日貸切なんです」
と、機会を逃し。
満を持しての今宵。
店のドアに貼ってあった
“改装中”

(ばびゃぁぁぁ!!!)
と、誰に聞こえるでもない心の叫びを連呼し、
道玄坂店もご利用ください”
と、書いてあったのを見るや、
(のは!?他にも店舗あったのかや?)
と、ホッと胸をなでおろす。


二度もフラれ。
それでも立ち上がれるのは。
32歳独身の鋼(はがね)のメンタルゆえん。
(もはや飛ぶ鳥を落として食いちぎったるわ!うへへ!)
メンタル、フィジカル共に最高潮にございます。


今宵も渋谷を闊歩するわたくしめ。
ハッシュタグ
“おひとりさま”
“女性”
“入りやすい”
“夕飯”
“渋谷”
では未だに出てこない店の開拓に勤しむ所存です。


かの有名な女性作家は、
皆が寝静まった夜の闇を“羊羹”と表現していましたが、
渋谷の夜もまた、
あの“羊羹”独特のツヤっぽさがあります。


とはいえ渋谷のチープ感やどことなく漂う嘘っぽさを思うと、
ここの夜の闇は
(“水羊羹”だよなぁ‥)
と思うのです。


銀座や浅草にあって。
上野や渋谷にないもの。
私はそれが好きなのです。

 


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桜丘町にあるスープカレー専門店【スープカレー食堂 ROCKETS 桜丘店】は改装中だったので、
例の【スープカレー食堂 ROCKETS 道玄坂店】に向かうべく、
歩道橋を上がり、
そして下り、
Google mapだと道玄坂の通り沿いではなかったので、
マークシティ横の道から、
道玄坂と平行になるように歩いていきました。
JRや東京メトロの渋谷駅からは少し歩くことになるかもしれません。


(ここかしらん?)


少し急な階段を目の前にした地上にオシャレな立て看板があったので、


(おそらくここの2階だわね。)


あまり人気(ひとけ)のない界隈だったので、
なんだか無駄にびびってしまいました。
そろりそろりと階段を上がり、
薄い扉を開けます。


「いらっしゃいませ‥お好きな席どうぞー‥」
オープンキッチンからポソポソと呟くかのように言われ、
私は壁側のテーブル席に座りました。


なんとまぁ小洒落店内だこと。
(こりゃあ店員さんも大人しいわ!)
私の偏見でしかないのですが、
カフェっぽい店の店員さんというのはどこか脱力感があります。


ウッドベースの柔らかな雰囲気が漂う店内には男女の先客が2組。
わりと広い空間なので、
隣の席との間隔もちょうどいい。
秘密基地を思わせる、
なかなか素敵な内装です。


(さて。東京のスープカレーはどんなものぞ。)
スープカレーは札幌の名店“KING”でしか食べたことがなく、
そこまで深くは知りません。
“KING”のスープカレーは思いのほかオイリーで、
私にはパンチがありすぎたのを覚えています。
メニューを見ると、
やはり最近のカレー専門店に多い、
ベースのカレーを選んでから辛さやご飯の量を決めていくスタイル。


(ベースも種類が多くて迷うなぁ‥)


野菜カレーだけでも
“旬野菜7品目”
“旬野菜13品目”
“旬野菜20品目”
と3種類もあって‥


(7品目には大好きなカボチャが入ってるんだもんなぁ‥13品目のトマトも魅力的だし、20品目にはレンコンとオクラ。迷う〜‥うう、迷う!)


ご飯は“普通”サイズのMを基準としたS、SSの設定もあり。
共にお値引きとなりますので、
女性にとっては大変嬉しい設定です。
最近じゃあCoCo壱の200グラムですら多いと感じた私。


(ご飯はとりあえずSだわさ!)


辛さは初めてのお店なので普通の4辛を選ぶとして‥
続いてスープの下地。
なんとこちら。
スープの下地をトマトかココナッツにするかも選べるそうなのです。


(トマト、うまそげー‥でも今日は初めてだからなぁ‥)


ひとまず。
今回は普通のものを体感することにして。
メニューを見だしてから心惹かれていた「ハイボール¥350」を頼むか頼むまいかでまた悩む。


(今日、木曜なンすわ。金曜なら運命だと思って迷わず飲むんだがのぅ‥あああ、あああああ!)


気がつくと、
注文時に
「あと、ハイボールください。」
と言っていたので、
(私は新種のウイルスに感染しているのだ‥そうだ、きっとそうだ!)
と思うことにしました。
何事も理由と思い込みが必要です。

 


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ハイボールです‥(コトン)」
綺麗な金色にゴクリと唾を飲みこみ、
カラカラとグラスをゆすり一口‥


(ーーーっ!くそッ!うめぇな!)
そんな心の声が漏れないことを願いながら、
私はゆっくりとこの素晴らしい飲み物を堪能しました。


その間に1組、2組とお客さんの数が増え。


私の左隣にはモデルさんのように背の高い、若い男の子が座りました。
店員さんに
ごぼうはキャベツに変えてください。あと、トマトも要らないので、これ、何に変えられますか‥?」
などなど。
なんとも注文の多いお客さんで、
それを悪びれもしない態度に、
ちょっとぎょっとしてしまいました。
脱力感満載の店員さんは、
丁寧に答えは丁寧に聞き、
さっさとオーダーを取り終えていらっしゃいました。


オーダーを全て聞いていた私は、
(2辛にイチゴラッシーって‥ほんとにカレーを食べに来たんか!?)
とひとり腑に落ちない風でしたが、
辛いものが苦手でもカレー好きな人はいるので、
(そうか!彼は“カレーの王子さま”なんだな!)
と、エスビー食品のこども向けカレーの商品名にかけて考えることにしました。

 


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「おまたせしました、旬野菜7品目のビーガンベジスープカレーに、ライスのSです‥(コトン)」

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(ようやく巡り会えたぜ、スープカリー!!!)
いくつかの運命のいたずらを乗り越え、
やっとのご対面です。
まずはスープカレーを一口。
(へぇ〜、サラッとしてて薄味なのね!)
人によっては物足りなさを感じるかもしれないのですが、
トマトやココナッツのスープを追加するとなると、
これくらいでいいのかもしれません。
また、食べ進めるとスパイスの味と香りがしっかりしていることに気づきます。
これがだんだんと層のような味わいに変わるのです。
(うまいなぁ〜‥!なんか科学的じゃなくて優しい味!)


ライスは栄養価の高い雑穀米。
(雑穀米嫌いの女性は少ないわよね〜♪)
ターゲットにしているのは女性客なのでしょうか?
しかし近年、健康志向のおじさんが増え始めていますからね。
(減塩時代の波!)


さっと茹でたりフライされた野菜も食感が良かったです。
もう少し量があってもいいように思ったので、
次回は20品目にしてみようと思います。
あと!
(水菜ってカレーに合うのね!)
今度自宅で作る際には、是非とも取りいれさせていただきやす。


ピリピリとホットになった口の中に、
これまたキリリと辛いハイボールを流しこみ、
(ぎゃはーっ!幸せすぐる!)
なんとも至福のひとときを過ごしました。

 


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席をたち、
コートを羽織ろうとしてしていたところ、
例の“カレーの王子さま”が目に入りました。


(右手にスプーン、左手にフォーク!?なんちゅう二刀流じゃ!?)


今宵も渋谷は得体の知れないカルチャーがひしめき合っています。
みなに幸あれ。