日々のこと

昭和61年生まれの既婚子なしの女が、思ったことをだらだらと話すブログです。

【HOME'S PASTA】@渋谷

(春はなぜこうも‥生気を奪うのだろう‥)と、昨日も一昨日も考えていた皆さま、
こんにちは。
お察しのとおり、
ぐにゃりぐにゃりと情けない日々を過ごしている私です。


なんなんでしょうかね、
この“だらりんうつうつ”。
花粉で頭がぼんやりしているのもあるんでしょうが‥
やんなっちゃいますね、
この“だらりんうつうつ”。


ま。
そんなことを言っていても明日はくるし、
(腹はへるし。)
今日も仕事を片付けて、
渋谷にくりだした訳だす。

 


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改装中のPARCOと今はなきGAPの間を通り、
そこを道沿いに進んでいくと左手にAPEが見えてきます。
その3軒先に、
今宵のディナーのお店
【HOME'S PASTA(ホームズパスタ)】
があります。
段々になったビルの3階にひっそりとたたずむ【HOME'S PASTA】。
なんだか、中高生の時に集っていた喫茶店のよう。
なつかしさを感じながら、
私は木製の扉を開けました。


「いらっしゃいませ‥」
静かで感じのいいホールのお姉さん。
その方にひとりだと伝えると、
「こちらの席でお願いします‥」
と、いい具合の角席に案内されました。


たぶん30席以下の小さなお店。
それでも先客は2組で、この時間帯にしてはぼちぼちな繁盛っぷり。
(へぇー、ホールは1人で回してるんだ‥)
広くはないとはいえ、
この客数を1人で回すなんて‥
(必殺仕事人じゃのぅ‥)
無駄な動きひとつ見せないお姉さんは焦るでもなく、
良いタイミングでメニューを渡してくれました。


メニューの先頭には、
トマトベースのパスタが並び、
続いて魚介のパスタ。
(“バジリコとトマト”ってあるけど、バジルと違うのかしらん?)
調べたところ、バジルのイタリア語がバジリコと言うのだそう。
そして“きのこのクリームパスタ”というメニューの並びにカルボナーラが見当たらず‥
(へぇー、カルボナーラないんだー‥ん?)
その並びに“たまごとベーコン”というメニューがあり、
(これがカルボナーラ‥?)
なのかは‥
(ご自分でお確かめくださいって感じよねー‥)
是非とも行って、ご注文くださいまし。


私はいつでもどこでも、
アラビアータが食べたくなる人なので、
“トマトソース”“鷹の爪”“にんにく”
のキーワードを探します。


(お!あるじゃないのん!)


“ニンニクとトマトと唐辛子”と書かれた、
アラビアータと思しきメニューを発見。
心はこれに決まったのですが‥


(むぅ?なんだ?このメニュー‥)


そう、ここのメニューにはところどころに謎がちりばめられているのです。
“ミートソース”には“甘いソース修正不可”と書かれていて、看板商品と思われる“絶望”というメニューには詳細が‥
(ないのかよ!)
(※さまぁ〜ず三村さんのテンションで読むと躍動感満載!)
まるで、何が出て来るかわからない飲料自販機のボタンのよう。
あれを押せちゃう人は‥
(ワイルドかよ!)
無論、さまぁ〜ず三村さんのテンションで読むと躍動感満載である。


ひとまず、“絶望”は置いといて‥
「すみません‥‥‥!」
とホールのお姉さんに声をかけ、
「この“ニンニクとトマトと唐辛子”のパスタをお願いします。」
と注文しました。


パスタが出てくるまでに、
例の“絶望”について調べるべく、
Google先生に“絶望”の詳細を聞く。
(ふむふむ‥)
なにやら“絶望”はミートソースに、
黒オリーブの微塵(みじん)とキノコとクリームが入ったものらしい。
(クリームって生クリームのことかしらん?)
そこは定かではないものの、
そんなにヤバそうな組み合わせではない。
しいて言えば、“みじん”を漢字で“微塵”と記しているところに若干の狂気を感じるが‥
どのへんが“絶望”ポイントなのかは‥
(てんでわからん!)
名前の由来を調べてみたものの、みな情報はあいまい。
味は激甘だとか激辛な訳でもなく、
普通においしいとのこと。
サイゼリアの“ミラノ風ドリア”並びに、
【HOME'S PASTA】の“絶望”といったところだろう。
なんか違うが、なんかが合っているような気がするから、
(それでいい!)
ということにします。


私が“絶望”ハンターをしている間に、
テーブルにはココットに入った粉チーズ、
店名入りの大きめの紙ナプキンと、
スプーンとフォークが置かれていました。
この店名入りの紙ナプキン。
(好きなんだよね〜!)
ポコポコと波打つ素材の紙ナプキンに、
ショッキングピンクで印字された【HOME'S PASTA】というロゴ。
すてきな色合いです。


私は箸袋や紙コースターの場合にも嬉しくなります。
また、お皿に店名が入っている場合には大興奮。
もともと器が好きということもあってか、
必ずといっていいほどお皿の底や裏を見てしまいます。
一概には言えませんが、
これは店主の‥
(愛ゆえのこだわり!)
と思います。
こだわりのない飲食店はそうそうに潰れてしまいますからね‥
替えのきかないお店にしようという店主の愛情が伝わるお店って、
やっぱりいいですよね。


と、ふけっていたら、
「お待たせしました、“ニンニクとトマトと唐辛子”のパスタです‥(トンッ‥)」
ものの15分で出てきました。
熱々のうちに粉チーズをパラリパラリ。

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(にょほ〜!鷹の爪ぇぇぇーーー!)
たっぷりのスープと大量の麺。
なかなかの大盛りっぷりです。


待っている間、
隣のカップルの男性が、
「大盛にできますか?」
と店のお姉さんに聞いていて、
「全メニュー、大盛でして‥
麺の量を少なくすることはできるんですが、増やすことはできないんです‥」
と言われていました。
もともとが大盛とのことなので、
皆さま、行かれる際には相応の覚悟と空の胃袋のご用意を。
本日のわたくしは腹ペコMAXだったので、
(こりゃー朝飯前よ!)
と思いながら、
まずはスープからいただきMAX。


(うーむ、熱ーい‥)
まったくもって冷めないスープ。
ふぅふぅしなければ上顎全焼事件となってしまいます。
でも‥
(かーーーっ‥!うまかねーっ!!!)
爽やかなトマトの酸味。
ビリビリとしびれる辛さ。
かすかに香る粉チーズ。
フォークがまるで止まりません。
急かされている訳でもないのに、
次から次へと、
口がスープと麺を欲するのです。
こんなにも夢中で食べられるパスタがあったとは‥
ちょっと驚きです。


ここのパスタはイタリア料理店のパスタとは違った趣きがあります。
しかしながらイタリアへの愛も感じます。
その愛を以って、日本人の口に合うように独自のアレンジを加えた‥
類い稀なお店だなぁと思いました。
こういうお店には、
ほんと長生きして欲しいですね。
私も今回に限らず、
定期的に伺いたいと思いました。

 


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熱いのと辛いので口がオバQ化した私は、
念入りに口の周りを拭き、
携帯していたマスクをして、
お会計を済ませました。


私が入店してから、
あれよあれよとお客が増え‥
それでも淡々とお客をさばくホールのお姉さんには最後まで驚かされました。
それでいて感じがいいって‥
(無敵かよ!)
最後も三村さんのテンションで読まれた方には、
明日、ラッキーなことがあるとかないとか。
ちなみにスクラッチでハズレても、
責任はとりません。