日々のこと

昭和61年生まれの既婚子なしの女が、思ったことをだらだらと話すブログです。

【喜楽】@渋谷

仕事帰りに渋谷で用事を済ませ、
数年ぶりにとあるラーメン屋さんによりました。

そもそも仕事中から、
(明日は休みじゃけぇ。今日は渋谷で夜ふかしじゃぁ!)
とルンルン気分だった私。
仕事の合間をみては、
ネットで渋谷のお店を検索していました。

調べている内に、
数年前に前職の同期に連れていってもらったラーメン屋さんを見つけ、
(確か灰色でまだら模様のテーブルだったなぁ‥)
と、肝心のラーメンはさておき、
殺風景な2階席の雰囲気を思い出していました。
(ラーメンねぇ‥
ま、大好きだよね!
ま、毎日食べたいよね!)
やはり冬場はあたたかい汁物に限ります。
ちなみに。
多くの女子が持っている【soup stock】という選択肢‥
(いや、あれは‥)
選択肢というよりももはや許可証という、
(パスポートではなかろうか?)
は、31歳、独身‥いまだ持っておりませんでして‥
取得できる気すらしないのです。しくしく。


////////////////////


道玄坂の、ちょっといかがわしいお店が立ち並ぶ区画のちょうど手前に、
老舗中華麺店【喜楽(きらく)】はあります。

あまり渋谷に詳しくない私は、
あのあやしい界隈でちゃんと迷子になり、
(急にどつかれて、
気ぃ失って、
気づいたらラブホん中で、
しかも真っ裸とかだったらどうしよう!)
と、ふきでるあぶら汗にオロオロしていました。
なかば小走りで【喜楽】を探し、
なぜか目的地から離れていくGoogle mapの青い○印に、
(ヲイ、しっかりしてくれよブラザー!!!(泣))
と叫び、
迷い始めた最初の地点に戻ると、
すぐ目の前に【喜楽】があることに気づきました。

その日もお店は大盛況。
しばらく、店外で待つことになりました。

1階が8人かけほどのカウンター席。
2階がたぶんテーブル席です。
ほぼオジサンで埋め尽くされたカウンター席を横目に、
(女一人って大丈夫かしら‥)
と、大丈夫に決まっているにも関わらずオドオドし始める私。

すると一番奥の席から淑女が出てこられ、
入り口のレジでスマートにお会計を済ませました。
女性一人のお客さんがいたことにひどく安心した私は、
(勇気と希望をありがとう、淑女!)
と、心の中でだけとなえ、
実際には言わないでおきました。

ネットで調べた時には、
多くの人が“もやしワンタン麺”を頼んでいて、
いつ何時もその店の看板商品から入る私めですので、
心はすでに“もやしワンタン麺”。

お店の中に通されて「なににしましょう?」と言われたので、
「“もやしワンタン麺”」
と、歯切れよく返答しました。
シャレオツなカフェでない限り、
私は元気に注文するよう心がけているのです。
(てへへ‥)

目の前にお冷が置かれてから、
コートをかける場所も、
バッグをひっかけるフックもないことを確認し、
ティッシュですらも置いてないことに気づきました。
(おっ、オッス!※了解の意)
私はお腹とテーブルとの間にバッグをねじこみ、
そこに汁などをこぼさないようハンカチを広げました。

「“もやしワンタン麺”‥!(ドンッ!)」

f:id:yucca6fk:20180124074102j:image
置かれたどんぶりを手前に寄せて、
こんもりと盛られたもやし炒めからいただきます。
シャクシャク。
ゴクゴク。
シャクシャク。
ゴクゴク。
(ふはー!果てしなくうめぇ〜〜〜!)
なんといってもスープに浮かんだ揚げネギが絶品!
レンゲを使い、
なるべく多くの揚げネギを回収しようとしましたが、
逃げる、逃げる。
IKEAのホットドッグにかけるフライドオニオンのようにカリッカリで、
これが【喜楽】のラーメンの魅力なんじゃないかなと思いました。
しかも、コレ。
時間がたってふやけても。
(うみゃぁー!!!)
わたくし、汁を吸ったグダグダのかき揚げなんかも好きなんざます。

ワンタンはというと、
二つにくっついたまま茹でられた奴等の、
ちょうど重なって分厚くなった皮部分だけが口に入り、
(はン、ここのワンタンはこーゆータイプね!)
とか知った口を叩きながら、
しっかりめでツルツルもちもちの食感に感動していました。
“実”部分もジューシーで大変‥
(うまかー!!!)
たまらんばいって感じです。

麺は中太麺で、細ちぢれ麺好きの私でも大変気に入りました。

そして食べながら他のお客さんが何を頼むのかと耳を澄ましていたところ‥
「ワンタン麺」
「ワンタン麺」
「もやし麺」
「ワンタン麺」
「もやしワンタン麺」
「もやし麺」
(えっ‥)
ちなみに“もやしワンタン麺”を頼まれた私の左隣に座っていた男性は、
かなりの大男さんでした。
(全然、“もやしワンタン麺”定番じゃないのねー!)
ちょっと麺の量にひるんでいたので、
申し訳ないけど少量の麺にオサラバし、
(あー、来週は普通のワンタン麺にしよーっと‥)
と思い、店を後にしました。


////////////////////


帰り道。
パリピの群をかきわけて道玄坂をくだっていると、
「お仕事帰りですか?」
と、実に10年ぶりにキャッチのお兄さんに声をかけられました。
即座にうつむいて左手を横に振り、
“結構です”のポーズをとる私。
難なく振りきれたのですが、
オバサンの年代で声をかけられると、
(結構、うれしい‥♡)
ものなんですね。

またひとつ大人に‥違うか、オバサンになりました。
オバサンは意外と楽しいです。
若づくり、頑張ります!