日々のこと

昭和61年生まれの既婚子なしの女が、思ったことをだらだらと話すブログです。

2018/1/11

東北新幹線車内にて。

 

仙台駅を出てから数分後。
窓から見える景色は一変。

 

雪以外のものは全て影と化し、
青にも灰にも似た、
暗く厳しい世界が広がっていました。

 

ときおり窓を打ちつける雪の
“パチパチ”
という音を聴きながら、
私は2列席の通路側、
つまりは窓から1席はさんだ席に座っていました。

 

隣には50代前半とおぼしき男性サラリーマンが座っていて、
白銀の世界を見るやいなや、
スマートフォンで、
『カシャッ!』


無論、オジサンは無音カメラアプリなどはダウンロードしていません。

 

先ほどまで。
万世のカツサンドをむつむつとむさぼり食っていた私も、
食べる前の状態を写真におさめていたのですが‥
やっぱり撮影時の音が気になるので、
限りなく無音に近いライブフォトモードで撮影。
やっぱり。
なんとなくでも。
あの音が。
恥ずかしいんです。

 

その後、オジサンは鞄からタブレットをとりだし、サクサクと仕事の確認をし始め‥
でも、オジサンだから。
無音カメラアプリなどはダウンロードしていないんだろうな‥

 

東京駅から一緒に乗りこんだオジサン。
関東のお住まいならばなおのこと、
あの銀世界に何も思わずにはいられないでしょう。
私は平気でカメラ音をたてて写真を撮っていたオジサンに、
なんというか‥
ほのぼの
としました。

 

ええ、ほのぼのです。

 

ラッコの主人公の哲学漫画ではありませんよ。
間違わないでくださいね。

 

いつかも。
最寄り駅の鯛焼き屋さんの横で、鯛焼きをむさぼり食っていたところ。
鯛焼きを買い終えたオジサンが、
片手にのせられた鯛焼きと、
そのお店の看板とを写真におさめていました。
あの時も今と同じ気持ちになったっけね‥

 

オジサンでも「おぉ!雪だ!」って思うんだろうな‥
オジサンだって写真撮りたいんだろうな‥

 

でもまぁ。
オジサン達からしたら。
一人で飯を食っている若くもない女も珍妙なんじゃないかしら、と。
いまだ独身街道まっしぐらの私は思うのでした。

 

それと、さっきの万世のカツサンドの話ですけど。
耳のないサンドイッチって罪悪感がありますね。
耳好きだからかしら。

離れた耳よ。

君に幸あれ。